アマチュアは学園でダラける。
「離せ! 離せよ!!!」
龍波を担ぎながら教室に戻ってくる。
龍波はここに来る途中で目を覚まし、一時は暴れる動物の様に抵抗したが、抵抗力を有する権利を剥奪する事で大人しくさせた。
「お帰り〜! やっぱり龍波が負けたね〜」
心廻が当然という眼差しで俺達を見ている。
「やはり、七理の教師……只者ではないということか……」
「あら〜! 馬渡場様、いくら教師とは言え私達は最強の存在七理! そこまで警戒する必要はなくて?」
「霧香……俺は警戒などしておらん、ただ見定めているだけだ……」
流石だな……七理のリーダーはあくまで俺を直ぐに信用するわけじゃないようだ……。
「まっ! これで龍波も大人しくなるでしょ〜」
藍が、安心した顔で言う。
「チっ……! 俺より強いは、強いかもだけどな……あの勝ち方……クソっ!」
なにか龍波は俺の勝ち方に言いたい事があるようだが、まあ大凡予想はつく。
それを本人が自覚出来るようになるまでにはまだ時間がかかるだろうが……。
「さて……龍波、ほら椅子だ」
そうして龍波を椅子に降ろす。
「はっ……ちっ……クソっ……」
物凄く不満気に椅子に座る龍波。
「さて……ようやく授業を……と言いたいところだが……何と七理はこの後生徒会の仕事で授業は免除らしいな……」
生徒会。
それは……正直……何してんだ?
まあ、昔通ってた学校を元に考えるなら……学校行事とか、校則とか……か?
それにしてもこの学園の文化祭とか、大変そうだな……。
「まあ、なので初日の授業はこれで終わりだ……これからよろしく頼む……」
「『はーい!』」
藍と心廻だけは元気に返事をくれたが……他は冷静に頷いただけだった。
□ □ □
「生我先生……この後は、どうする予定ですか?」
水流先生が予定を何故か確認してくる……。
「そういえば……俺は、何すればいいんですかね? 七理の教師として……」
「そうですね……本来なら生徒会の顧問という特別な枠として仕事を手伝い、その後午後にまた授業なんですが……今日は予定外の戦闘もありましたし……今日はもう何もしないで大丈夫です」
「はぁ……分かりました……」
□ □ □
そうして、職員室で特に何もせず、書類を整理してるフリ等、仕事をしている感だけしてお昼になった……。
「あ〜……昼飯……食堂行きたいけど……行きたいけど……なんか……今日のメニューは俺の好みじゃないし……」
この学園には食堂があり、そこにはかなり豪華なメニューがあるらしいが……今日のメニュー表をさっき仕事のフリ中に確認したら……俺の好みには合わなかった……。
「よし! 今日は昼飯スルーだな!」
本来なら七理と交流出来るのかもだが……。
まあ……そもそも七理は七理だけの食堂があるからな……。
「しかしまあ……この学園に入る前嫌すぎて、どうにかして退学になる方法がないか調べたから……この学園の事について割と詳しいけど……まさかこんな事になるなんてな……」
そう、この学園に入る前は、ただ逃げ続けているだけだった……。
そんな俺が心廻に出会って、ここまで変われたんだ……本当に心廻には感謝だな……。
そしてそのまま仕事がないのでフリだけで初日が終わった……。
□ □ □
とにかく、今日は……特に教師として、何も出来なかったので……部屋に早く帰って、反省会を心廻と開こうと直ぐに部屋に直帰した。
そうして……。
「あ、お帰り! 亡!」
「はぁ?」
何とそこには夜桜と水流先生と心廻の三人がまた集まっていた……。
「もしかして、またお泊り会ですか……?」
「違います……その……私の口からは言いづらいので学園長……よろしくお願いします……」
「分かった、海月! 亡、私達、貴方と同室で暮らすから!」
「……えぇ……?」
そんなこんなでまさかの三人との共同生活が始まった。




