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異世界経験豊富なプロと行く!〜無能力者の学園生活〜  作者: 啓上秋
二章アマチュアは教えを説く。
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アマチュアは自己紹介する。

「そして、私が副担任を務める、水流海月です」


「あら〜? お姉様が副担任なんですか……? それは困りますの!」


 俺から見て真正面に座っているのが、水流先生の妹、水流霧香みずながれきりかだ。


 七理の情報はあらかじめ夜桜に渡され、水流先生と心廻で確認しておいたが……。

 

 いざ対面すると情報通りの高飛車お嬢様だな……。


 これは確かに、水流先生が心配になるのも分かるくらい調子に乗っている。


 いくら七理だからってアフタヌーンティーセットを広げられて話を聞かれると、イラッとくるな……。


「霧香……そんなに調子に乗っていると足をすくわれますよ……?」


「ご心配どうも……お姉様! ですが!!! わたくし、最強の七理の一人なので問題ありません……」


 そう言いながらスコーンを一口、そして紅茶を飲む霧香。


「生我先生、どうか霧香を見捨てないでやってくださいね……こんな娘ですけど……」


「はい……そうですね、教師になった以上やれるだけの事はやります」


「霧香……また貴様はふざけた態度で先生の話を聞きおって……全く、後で俺に授業内容が分からないと泣きついてきても知らないぞ」


「ご忠告どうも……ですが先程も言いましたが問題ありません! わたくし……頭脳も最強ですから!」


「……俺の手助けありでよく言う……」


 馬渡場信まとばしん……この男は、七理の中でもリーダーポジションで個性がある七理共を纏めている実力者だ。


「生我先生、質問があります」


「なんですか?」


 俺の姉、雫からだ。


「何故先生が変わったのですか? 学園長の夜桜先生から変わった理由をお聞かせください」


 来ると思った。


 事前に心廻の部屋で深夜に心廻と夜桜、そして水流先生と教師勉強会と称して、お泊りをし七理の事について学んだおかげでこの質問と言い訳は想定済みだ。


「それは、人材育成の為です、先日我音さんが学園長の護衛として七理入りを果たした様に、今学園長は、大変お忙しいのです、護衛というのも実際のところ、夜桜学園長のサポートと言うのが真実なのです」


「そうだよー! 私の本当の役割は、サポートなのでした!」


 心廻……もとい我音がアシストしてくれる。


「……分かりました……では生我先生はどうして仮面を被っているのですか? そこの我音さんも何故仮面をしているのか気になりますが……」


 もちろんこの質問も想定済み。


「それは……私と我音は知り合いで、とある組織に命を狙われていまして……その組織から逃げる為に仮面をつけています」


 そうこれは七理に贄の食卓について円滑に説明する為の布石なのだ。


「その組織とは?」


「今は、話せませんが、今後皆さんもその組織と関わっていくことになるのでお覚悟を」


「……分かりました、我音さんの事も知れたので今はこれで良いです」


「はい! 生我先生! その喋り方止めて、もっとフランクに喋って!」


 今度は妹の藍がそんな事を言ってくるが……この質問は想定外……。


「いや、でも教師ですから……」


「えー? 夜桜ちゃんは、ちょ~フランクだったよ?」


 あいつ……! そんな事一言も言わなかったぞ……!


「……生我先生……ここは、素直に従いましょう、変に演技するとボロが出ますし」


 水流先生がそう提案してきたので……。


「分かった……これでいいか……えーと……草羽藍さん……」


 妹をフルネームでさんづけで呼ぶのは変な感じだな……。


「藍でいいよ! あ、お姉ちゃんも雫呼びでいいよね?」


「ええ、名前呼びなんて好きな方で良いですよ先生」


「ああ……雫、藍、ありがとう」


 なんというか、呼び捨てもそれはそれで教師という距離感で呼ぶと違和感があるな……。


「じゃあこれからよろしく頼む……」


「よろしくな! センコウ!」


「姉様……その呼び方、古くないですか……?」


 幼馴染の二人からも好印象で全てが丸く収まったと思ったが……。


「待てよ……! 俺は認めねぇぜ? 夜桜は学園長だから従ったが……いきなりよく分からない教師になんざ従いたくないね……」


 そんな事を言い出したのは……もちろん龍波荒己だった。


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