表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
95/100

#91 ツツモタセ

コレ、書いて大丈夫ですかね。一応、全年齢対象ですけど…

「なあなあ。また出たってよ!」

「何が?」

「何がってお前、決まってるだろ。幽霊だよ」

ここは、なんの変哲もない普通のクラス。

そんな所で話し声が聞こえるくらいに、クロードの放送は人気を博していた。


そして、その人気に拍車をかけたのがもう一人。

「…やっぱり君の選択は正しかったようだね」

そばには他に一人いる。

それは…新聞部部長のイリス。

「目をつけてコラボを持ちかけた私の判断は正しかったですね!」

この人も、葵とイチャイチャしてばかりではない。

「実際に出た」と生徒が言った所を取材し、更に人気を上げる。

情報収集(サムラング)を使えば、そんな事はお手の物だ。

「ところで…こんな情報もありましたけど。こんなのやっちゃっていいんですかね?」

一枚の紙が渡される。

「――ああ、コレは確かに流した事あるな」

「なんか…凄くギリギリを攻めてる気が…」

イリスは少し眉をひそめた。

しかし、クロードは言う。

「どう受け取るかはリスナー次第。目立った問題も起きてないしいいと思うよ」

そして、紙を丸めて捨てる。

そこには小さく、"ツツモタセ"と書かれていた。



「この際ですし、他の七不思議にも会ってみては?小生で良ければ案内しますよ」

ファントの思いがけない提案に、少し詰まってしまった。

「――どうする?」

後ろを向く。

「絶対何か企んでるって!」

「悪人には見えないけど――」

少し見ても、笑顔を絶やさずに立っている。

「面白そうだし、いいんじゃない?」

二人が賛成したため、ルナも諦めた。

「…どうなっても知らないからね。私も会ったことないヤツばっかりだから」

そして、前に向き直す。

「意見はまとまりましたか?」

「うん。会いに行くよ」

「かしこまりました。なら行きましょう。2番――"ツツモタセ"のところへ」

美人局(ツツモタセ)

確かそういう名前の詐欺があったような…

「あくまで、"世間一般ではこう"って名前ですよ。本当の名前は別にありますから」

「へー」

「君達が会った彼女――ガーディアンにも、本当の名はあるんですよ」

「なら教えて――」

「無理です。私からは教えられない――って、よく言ってたでしょう」

「確かに」

「彼女も過去はあるんです。無論、小生にも」

やっぱり、過去っていっぱい――

ルナを見る。

「何よ」

「いや、なんでも」

――悩みとか無さそう。

「外界に出ますよ」

小さなゲートを通る。

すると――

視界に映るのは、元の空き教室。

「戻ってきた…?」

振り返ると、スーツ姿のファントが居た。

「やっぱり。こっちをよく見るよ」

「正装もとい外界用ですし、会議の時はこの服ですよ」

「――何よ」

ルナはじろりと見ていた。

「いいや、何もないですよ」


…長く歩いている。

同じ道を何度も何度も通る上に、終わりが見えない。

「いつ着くの?」

「後少しです。条件がややこしいもので」

「条件とかあるの?」

「勿論。小生の時は選択肢。ガーディアンの時は5時55分に歴史コーナーに。このコは…校舎を巡るんです」

「ああ、どうりで」

「ゼルティアの校舎9棟を順番に」

9棟!?

「その分、レアなんですが…なんというか…」

急に歯切れが悪くなった。

「まあ、会えば分かると思います。そろそろゴールですよ」

そのゴール…生活管理館が見えてきた。

「間違っていなければこれで…」

建物は思ったより閑散としている。

「この辺りに…」

何かを探していると、隠し部屋が出てきた。

「入りますよ。もう少しです」

光が表れる。

いつも通りの――


おお…

思わずため息が漏れるほど、その空間は美しかった。

何処か和風を感じさせる雰囲気。

「この廻廊のどこかに…」

姿は見当たらない。

「そういうヤツなんです。探しましょうか」

空間の奥へと進むことになった。



「どいつもこいつも小物ばかり。これだからヒトは…」

権高な様子で話すのは、ゼルティア学園2番。

――ツツモタセである。

「余を満足させられるヤツはいないのか…」

すると、一人が視界に入った。

「ほう、中々…」

そして、含みのある笑みを浮かべたのだった。


そして、同じく会おうとしている白石一行。

「もうそろそろ――」

ファントの頼りない声にルナが吠える。

「なんでそんなのなのよ!来るなら来なさいよツツモタセー!」

叫んだ。

すると、まるでその声に呼ばれたかのように一匹の小動物が現れた。

黄金色で、尻尾と耳のある――

うん?これはキツネじゃないか?

「可愛い!」

先輩が目を輝かせて近づく。

「モフモフ!白石君も触ってみなよ!」

呼ばれ、近づき、触った。

その瞬間――

ボンッ!

白煙と共に、姿が変わった。

「うわぁ!何?」

驚き。

煙が晴れると、そこには9本の尻尾を持った女性が立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ