表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
59/96

#55 決着

「君たち、遅いよ」

ルナの険しい顔。

申し訳なさそうに正座するガルド。

私の夫(パートナー)のピンチに間に合わないってどういう事?」

「学校があったんだから仕方ないのに…」

ガルドのその呟きは、ルナには届いていなかった。

(いや、ルナちゃんも行ってなかったけどね)

そんな事を思う先輩とイチャつくイリス。

「助けに来たと思ったら、もう決着してたんだけど!?」

見せ場がない事を嘆いているようだ。

「まぁ、来てくれただけでも嬉しいよ」

なだめるように言う。

「本当!?来てよかった\( *´∀`* )/」

そしてもう一人、リゼリアは…

「なんです、この惨状は?ワタクシなら最も強力な方法で終わらせれますよ」

「それって…重力で押しつぶすことを言ってる?」

「当たり前ですわ」

思わずため息が出る。

ああ、状況を理解出来ていないようだ。

「潰したら帰れなくなるでしょうが!」

そんな事知らないと言う顔をしている。

「リゼリアの相方(アルク)の方がまともだった…」

「当然でしょう」

なぜお前がドヤ顔。

「そう言えば…カルナは?」

「教育実習の方の事ですか?きっと事務作業を押し付けられているでしょうね」

あっちも大変なようだ。

「シフリス、"社長"によろしく――」

言いかけて、一つの疑問にたどり着く。

「そう言えば…"社長"の名前って何なの?」

「私に言われましても…」

そりゃそうか。

シフリスが知っている訳…

「それより、元の世界に帰るんでしょう。早くして下さい」

シフリスが急かしてくる。

隣には、黒幕もいた。

目に希望が宿っていないものの、生きる意思は感じれた。

きっと、立ち直るだろう。

「先輩も、こっち来て下さい」

僕が呼ぶと、一斉に静かになった。

ルナが駆け寄ってくる。

「ホントに行っちゃうんだね…」

仕方ない。出会いに分かれはつきもの――

なんて言えなかった。

悲しい。

それは事実だ。

「それでも、またいつか――逢えるさ。きっと」

根拠は無いが、何故か確信を持って言える。

「きっと、会いに行くからね」

ルナが言う。

「もちろん。待ってるよ」

先輩も、それぞれへ区切りをつけたようだ。

「君は…帰らなくてもいいの?」

同じ日本人なんだし一緒に――

「帰らないみたいです。きっと、ここの方が居心地がいいのでしょう」

小さく頷く。

黒幕は想像より少し――

訂正。だいぶ小さかった。

フードでかさ増しされていて、まさか小学生ぐらいの身長だとは…

「実年齢は18歳らしいです」

じゅ、十八!?

苦労してたんだな…

まぁ、可愛いよ。

ルナが睨むが、気にしない。

――その後、黒幕がシフリスの質問攻めにあうことを、彼はまだ知らなかった。

「もう開きますよ。時空跳躍(テレポート)!」

門が開く。

何度も見た門だ。

一歩踏み出す。

帰る事に、後悔はない。

それでも――つい、後ろを振り返る。



「またね」



――――――――――――――――――――――――

光の暗闇。

そこには、三人の影があった。

「やっぱり、君だったね」

影の一つ――ルナが言う。

「"運命王"ディストリス=ファルト」

始まりの神格者、運命王。

「なんだ、君か…」

興味がなさそうに言う。

私の夫(パートナー)の運命をかき乱すのは、止めてほしかったな」

「それはお互い様だろう。"憶奏王"ミリア=ルナよ。それに、私のおかげで君は彼と出会えたはずだ」

「それは君ではなく、その横に居る――」

視点を変える。

隣の、"配縁王"ディストリス=エレンに。

「エレンのおかげでは?」

二番目、"配縁王"は言う。

「二人の関係は、見てて面白かったよ。終わらせるのが――悲しいほどにね」

その言葉に、反応する。

「私達の関係が終わった…?そんな事はないよ」

言葉を続ける。

「たとえ君たちが創り上げた物語(ストーリー)だとしても、私は今よりも素晴らしい結末(ハッピーエンド)を見つけてみせる」

それが、私なりの物語(ストーリー)の編み方。

「やっぱり、君を参加させたのは間違いだったかな」

呆れたように言う。

「大義のためとはいえ無理矢理入れたから、その分黒幕には悪いことをしてしまったな」

世界に絶望させて…

「それでも、彼なりの結末(ハッピーエンド)を見つけたから、よかったじゃない?後は私に任せてよ」

エレンが言う。

「君に任せると、どんな話も恋愛になるからな…」

「夫婦で神格者の人達が何言ってるの」

本当は私も、なりたかった。

でも、彼が望んでいないなら――

今はまだ無しだ。

次合うときまで――ね。

次もあるよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ