#54 運命の◯◯
今日も短めです。元々これは昨日載せたかった。
次こそは…
「つまり君は…私が、私の心が壊れていると?」
黒幕は姿こそ憔悴しきっていたが、目はまだ怪しい光を保ったままだった。
「貴方の心を見ました!私と同じで、とても…」
「事象支配!」
能力を発動させるその姿は、まるでシフリスを拒んでいるようだった。
しかし、もう――
「なぜ発動しない…?私の能力は完全だったはずだ」
「それは、使い過ぎたからです。何度も何度も操ると、次第に耐性がついていきます」
「馬鹿な…あり得ない」
黒幕の心からの悲鳴の言葉。
「それでも、私の神格能力能力は…」
黒幕は使用する素振りを見せる――が、何も起こらない。
「ねぇ。神格化って、途中で止めるとどうなるか知ってる?」
ルナが少し笑顔で言っている。
その笑顔は、何か作戦がある顔だ。
そしてルナが出したのは、情報確認。
「対象は…黒幕」
【解析結果】
分類 : 半神半人
ランク : 不明
所持スキル: なし
「わ、私は既に――」
「やっと気がついた?君は能力を失ったんだよ。それに、人じゃない、中途半端な存在になったら――」
もう、黒幕の言い分は通用しない。
黒幕が、膝から崩れる。
「世界は再び、私を破滅に導くのか…」
かける言葉が見つからない。
――二つの意味があるが…
「そんなことはないですよ」
対象的に、シフリスは優しく言葉を添えた。
「世界がどれだけ残酷でも、この人達のように運命に抗っている人はいるんですから」
「お前に何が――」
その言葉の続きを知っていたように言う。
「知ってますよ。いい加減、自分の心に素直になったらどうですか?」
「何?」
「本当は、もう終わりたいのでは?」
黒幕は、言葉を発しない。
「肯定として受け取らせていただきます。また後で話しましょう」
黒幕の最後の戦闘は、シフリスのおかげで終わったのだった。
ルナが最後に、
「運命…?もしかして…」
なんて言っていたが、聞かない事にした。
めんどくさい話はなしだ。




