表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/49

#42 昇華の力

「俺達はここまでです。またいつか会いましょう」

唐突に言われる。

気づけば、そこは目的地のすぐ近く。

「そうだね。レジスタンス活動も頑張ってね!」

「はい!」

元気な声が重なる。


――ゲルゼズ共和国で革命が起きて、民主国家になるのはまた別の話。


「いい人達だったね〜」

「そうですね」

ヤク◯達だと思っていたが、いい人と言うのはどこにでもいるんだな。

"渡る世間に鬼はなし"とはこの事だろう。

また…会えたらな。



「うーん。難しいな…」

「もう少し核心に触れる感じでやってください」

「やってるけど…」

昇華(プロメイト)って難しいよね…よく分かるよ」

ルナが頷いている。

いくらなんでも寒すぎるので、体調管理(コンディション)昇華(プロメイト)させようとしているのだが…

いつまで経っても出来ない。

「早く行こうよー」

先輩は体調管理(コンディション)がないから、退屈そうだ。

「歩きながらしましょうか。その方がいいでしょう」


昇華(プロメイト)… 昇華(プロメイト)…」

「そこまで根を詰めなくてもいいのに…」

何でこんなに難しくしたんだ。

ユークレル兄妹め…

見たこともない人を恨む。

「今悪口言った?」

ルナが尋ねてきた。

なぜ分かった!?

いや、知ってるはずがない。

落ち着こう。

「そんな事――」

「ふ~ん。図星だね」

バレてるようだ。

「一応…何でバレたのか教えて下さい」

下手に出る。

「言ったでしょ。私には星巡記憶(エターニティメモリー)があるって」

それは聞いたが――

「強い感情は読み取れるんだ」

サラッと言う。

「つまり…心の中も、安全じゃないってこと?」

「当たり前でしょ…」

呆れたように言われる。

プライバシーを下さい。

「今まで考えてた()()()()()事を言ってもいいけど?」

「え!教えて!」

先輩が即座に反応する。

「分かったから教えないで…」

ルナは、まるで弱みでも握ったような顔。

――本当に握っているが…

「ところでさ、そんな事知って幻滅しないの?恋愛系でありがちなパターンだけど」

いわゆる、蛙化現象。

「そんな所も含めて私の夫(パートナー)だもの。それぐらいで愛せなくなるのは違うと思うよ」

「おー。純愛だね」

「あ、でも一回だけ"え、気持ち悪"って思ったかな」

――いつのことですか?

全部バレてると思った方が良さそうだ。

「シフリスに関する事なんだけど…」

「え、私ですか?」

ホントにいつの話?

頭をフル回転させる。

…出て来ない。

「まぁ、言わないよ。人を不快にさせるのも違うからね」

ルナ様、ありがとう。

「でも気を付けてね。感情なんてすぐバレるから」

そういやフィアナさんも虚偽確認(オブザーバー)を持ってたな。

やっぱり、元の世界とは違うな。

「あ、白石君危ない」

ゴン!

木にぶつかる。

「痛そー」

ルナが言うが、不思議と痛くない。

これは…まさか。

「ついに体調管理(コンディション)の本質に触れましたか」

「おーやったね!」

「ただ気を付けて下さいね。()()()()の痛みだけが、防げますから」

無敵じゃないんだな。

こういう事も、教えて欲しかったです。

"社長"さん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ