タイトル未定2026/04/28 20:39
俺は今無駄にガタイが良い野郎共に擦り寄られている。
まずこうなった事の経緯を話そうかーーー
***
「テレポート」
よし、〈メニュー〉の言ったとおりにテレポートは出来た。
手始めに闇市場へ行くか。闇市場では商業区のような表では売れないような物を売っている場所だ。
その勢いで闇市場へ行ったのはいいのだが…何故か俺が近づくと閉店の暖簾を出そうとする。何故?
そんな中でも唯一魔具屋はそのまま開けてくれた。魔具屋はスキルなどの使用に関わる諸々を売ってる店だ。
その中には大体察してはいたが違法らしきものがあった。
例えば、粉にして飲めば一時的に筋肉量の増大と体力の回復が出来るが、効果が切れた後には全身から血が出てくる上に依存性のあるポーション。
使ったら即爆破して辺り一帯を焼け野原にするが使用者が必ず死ぬスクロール。
杖などに埋め込めば使うスキルが非常に強化されるが、魂がすり減る魔石。
売っている商品の九割が危険なものばかリだ。これは違法ギリギリではなく普通に違法だ。傭兵に突き出したらアウトな奴だ。
ちなみにこういったものは使う・買う・持ち歩くどれも例外なくアウトだ。これも傭兵に見つかったら即お縄だ。
それに関しては正直どうでもいい。最悪テレポートで逃げれば逃げれる。
「…ん?」
適当に店内を見回っていると不思議なものがあった。
『崩落の砂時計ー砂時計の砂が落ちている間は周囲が抜け落ちる。但し一度使うと落ちきるまで止めることは出来ず1秒使用するごとに寿命が1年縮む』
周囲が抜け落ちる、文面だけでは分からないな。買うか。
「これ貰ってくぞ」
「貴方はそれが気になると思いましたよヘッヘッヘ…」
妙な癖がある店主だな。
ここで使うもの多分迷惑になるだろうから少し離れた所へ移動した。
「崩落の砂時計ー起動!」
起動させたら突然砂時計が浮かび上がって顔の後ろ辺りに移動した。だけど目の前ではそれが些細な事を思える程の異変が起きていた。
見える範囲の地面全てが光のような線でブロック状に区切られ…それが1秒毎に1つの区画が無くなった。…いや、無くなったと形容するよりもこう言った方が適切だろう。
その区画はーーー底なしの奈落になった。
落ちたら死ぬ、それがよく分かる。
その穴は自分を中心に展開されているらしい。一歩進んだら穴も同じ距離動いた。
砂時計があると思われる場所に手を伸ばしたら確かに何かに触れた感覚はあったけれど動かせはしなかった。
3分後
最終的に自分の居る所以外は無くなってそして何事もなかったかのように元に戻った。
…使い方間違えたら危険すぎるな。デメリットの問題で一般人には使えないけど。
さて検証も終わったことだし適当に歩き回るか。
***
「誰に口出ししてるか分かってんのかゴラァ!」
しばらく歩いていると突然怒声が聞こえてきた。声の方を向くと見るからにガラの悪い男衆3人にガタイの良い気弱そうな男が殴打されていた。どんな構図だよ。
それは置いておいてーー目の前でそういうことをされているのは気が悪い。助けるか。
「おいおい何やってんだ?1人に対して3人で群れなきゃいけない雑魚なのか?」
こっちに注意を引かせるために一旦煽った。で、案の上こっちを向いてきた。
「あぁ?お前もこうなりてえか?なりたくなけりゃおとなしく帰りな」
真っ直ぐ相手を見据えてーーー
「あーあ。警告はしてやったからな?どうなっても知らねえぞ?」
「スタンボール」
相手が殴る体勢を取った瞬間に3人にスタンボールを撃った。これでよし。
「大丈夫か?」
「た、助かりました…」
「ヒールオーブ、で何があったんだ?」
「体の傷が消えた…!?どうやら恩人はここの状況を知らないのですね。付いてきてください。僕らの拠点に案内します。」
そしてしばらくついていくと元酒場らしき建物に案内された。
「ここが僕たちの拠点です!中に僕の仲間が居ます。紹介しますね。」
中に入ると筋骨隆々な奴が沢山いた。ひっでぇ絵面。
俺をここまで連れてきた奴一番ガタイの良い奴に何かを言って連れてきて…すぐに頭を下げられた。
「俺の家族を助けてくれて感謝する!助けてもらった身でおこがましいとは思っているが俺たちに手を貸してくれないか」
「断る」
***
…で、擦り寄られている今である。
「まず擦り寄る前に事情を説明してくれ!それが無いと正確な返答が出来ない!」
「ああそれもそうだ。では俺から説明しよう。先に自己紹介だけしておくと俺はガイアだ。こいつらのリーダーだ。」
俺はまだ知らない。この後にあり得ないほど面倒事が待っているとはーーー
宣言通り長くなりました。次の長さはどうしようか…




