思いもよらぬ結末
「ライミ様!」
「最後の詰めが甘いぞ、ユト。次は気を付けろ」
「はい…。あの、何故ライミ様がここに?念の為後方に居るはずやんじゃないんですか?」
「あぁ、それはだな…」
「うぉぉぉぉぉ!!」
な、カレードマスターのやつ、真っ二つにされているのにまだ喋れるのか!
「その姿は、まさに女神様!だが、どうしてそんな髪型を!まさかユトに脅されて!?」
「…は?いや、別に脅されていないが」
「だったらロングなんて髪型をするはずがない!人に言えないよう脅されてるんですね!?」
「えぇ……なんだこいつ…」
そういえば、女神様の像にペンキを塗ろうとした代理人ってカレードマスターだよな。確か理由が、髪型がダメだからせめて髪色だけでも良くしようとか言ってたっけ。
ライミ様は黒髪だが、今は日の当たり具合が丁度よくて金髪に見えなくもない。そして、ライミ様は女神様にかなり似ている。
もしかして、女神様と勘違いしてる?
「いや、もう何も言わなくて大丈夫です。僕がユトから貴方様を救ってみせます!今は無理でも、いずれ!その時まで待っていてください!」
「…」
あのライミ様が声も出ないくらい引いてる…。
なんでカヘードマスターはまだ生きているんだ?さすがに1発でも入れたら死ぬか?
とりあえず蹴ってみるか。
「敗者は早くご退場ください」
「ぐぼぁ!」
「あ、死んだ」
ようやく光になって消えたカレードマスター。Gみたいなやつだったな。
あ、ドロップは何があるかな?
「なにこれ…布?」
「ユト、待て!それは呪われた装備だ!」
「呪われた装備?」
「知らないのか?呪われた装備は1度装備すると死ぬまで外せなくなるんだ。その上ステータスも下がるしいいことなんてない。燃やすからそこを退け」
「ちょっと待ってください。装備しなければいいんですよね?少しだけ触ってみていいですか?」
「……ほんとに少しだけだぞ!装備はするなよ!」
「はい!」
これだけ心配されると罪悪感が湧いてくるような気がしないでもないが、これがどんなものなのか気になるため触ってみる。
詳細を見るには1度触ることが必要だ。
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呪われた羽織
系統:胴・腰防具
レア度:☆
ステータス:筋力−999,精神力−999,知力−999,忍耐力−999,信仰−999,運−999,体力+6666
効果:装備することで、死ぬまで外せなくなる。また、この装備は胴と腰両方に装備されるが、ステータスや効果は1個分である。見る者に不快感を抱かせる。
説明:呪われたボロボロの羽織。穴だらけでとても汚い。
補足:レア度は呪われた時点で必ず☆になります。
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うわ。体力凄い増えるけど、他のマイナスが酷いな。ステータスって0とかマイナスになったりするんだろうか。絶対に付けたくない…。
「もう十分だろう、燃やすからそれを置いて退け」
「わかりました」
呪いの装備が燃えていく。ちゃんと煙が出ている。そんなことを思いながらふと気付く。
あれ、こんな装備つけてなかったような。普通、死ぬ時は装備中の装備がドロップする。だけど、カレードマスターの装備はこんなボロボロじゃなかった。
考えられるのは2つ。装備していたやつが死んだことで呪われた装備になったか、呪われた装備を浄化的なことをしていたのか。
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特殊条件達成❨呪われた装備の火葬を女神に祝福された状態で見る❩
称号〈見届け人〉解放!!
スキル〈優しい火〉獲得!!
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〈女神に祝福されし信徒〉の称号のおかげか特殊条件を結構達成してる気がする。
称号とかスキルとか多い方なんじゃないだろうか。
「さて、既に戦いは勝ったようなものだ。大将を失った代理人の連携は脆いものだ。私達はもう必要ないだろう」
「では、どうされますか?」
「少し着いてこい」
そう言われて連れられた場所は、神殿の隅にある隠し部屋だった。誰かに聞かれたくない話でもするんだろうか。
「ユト、あの戦いを見てどう思った?」
「罪人の力が強く、終始有利な状況だったと思います。ただ、カレードマスターは危うい存在かと。かなりの手札を持っていると思われます。1個1個は弱くとも、手に負えない数になった時、やられる可能性があります」
「実は代理人達は最近強くなってきている。これまでとは比べ物にならないスペースで、だ。このままではいずれ足元を救われる可能性がある」
「カレードマスターのせいでしょうか」
「怪しい所ではあるが断定はできない。情報も少ないからな。ただ、一つだけ言えるとするならば…」
「?」
「カレードマスターは危険だということだ。あの執念には狂気じみたものを感じる。そこで、ユトには強くなってもらわねばならない」
「え?」
「今はまだ罪人の方が有利だ。その間に教会でクエストを受けて強くなれ。そしてカレードマスターを倒せるようになれ。出来れば心を折れるような強さにな」
まじですかぁ。
「もしかして、ライミ様ってカレードマスターのことが怖いんじゃないですか?」
「…否定はしない」
これにはさすがに同情出来ないかな。ドンマイ、カレードマスター。
これにて1章は終わりです。次からは2章になります。今後とも是非よろしくお願いします。m(_ _)m




