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偽善の聖人、教祖になる  作者: チョコクリーム
2.『罪人と、代理人と、モンスター』
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方針

 

「よし、ではこれからの目標について説明を始める」


「強くなるんですよね?」


「そーそー」


「…何故ラナミがここにいる?仕事はどうした?」


「細かいことは気にしなーい」


 ため息を着いたあと、ライミ様は気にしないようにしたのか話を続ける。


「カレードマスターという代理人が現れてから、急速に奴らは強くなっていった。エリアを制覇したり、全体のレベルが上がったり、奴自身もスキルを獲得している。どうやってかは知らないがスキルを設定しているようだ」


「教会に忍び込んで設定したってこと?」


「いや、それはない。そんなことをしたなら警報がなるようになっているし、もしそうだった場合、水晶をそのままにするより持ち帰った方が良いはずだ」


「教会の水晶以外にスキルを設定する方法があるんですか?」


「今のところ確認されていない。だが、罪人は街の外に出ることはあまり無かった。エリアになにか秘密があるのではないかとは思っているが、確証がない」


「そうですか…」


「…話を続けるぞ。代理人に対して、罪人は1年前とほとんど変わっていない。意識の甘さというよりは、戦闘に対する怯えから何も出来なかったようだ」


「ステータスだけあってもダメよねー。あいつら、すぐ死ぬんじゃないかとか言うんだもん」


「そこで、だ。この状況を打破するために目標を定めた。既に教皇などには話を通してあるが、罪人一人一人が意識するとは思えない。だから、ユトに協力してもらうつもりだったのだが」


「私も暇だし手伝ってあげる。結構大変そうだしね」


「そうだな、基本はユトを助ける感じで頼む」


「おっけー」


「さて、その目標を書いたボードを持ってきた。これを見てくれ」


 そう言うと、どこからかホワイトボードを持ってきた。

 字は大きく書かれているけど、可愛らしい感じだ。

 そんな字で、こう書かれていた。


 目標

 ①罪人全体の強化

 ②カレードマスターの弱体化及び情報を得る

 ③代理人全体の弱体化

 ④ユトの強化


 上から優先度が高い順になっているらしい。


「罪人全体の強化はこっちで色々やるからユトは気にしなくていい。というか、基本的にユトがやるのは③、④だ。③は、前にやったようなことをやって代理人にダメージを与えればいい」


「と、なると僕は強くなればいいんですね?」


「あぁ、そうなる。だが、ユトはまだ〈信徒〉だろう?〈信徒〉はモンスターを倒すことは許可されていないんだ」


「…つまり、〈信徒〉より上にいく必要があると」


「そういうことだ。〈信徒〉から〈補助官〉になるには、一定以上の功績と信頼が必要になる。ユトの場合は、功績は足りているから信頼だ」


「信頼って何をすればいいんですか?」


「罪人から信頼を集めるには、罪人と関わるしかない。そして、1番手っ取り早いのは教会で受けれるクエストだ」


「教会のクエストと普通のクエストはなにか違うんですか?」


「普通のクエストは、依頼者と受注者が直接報酬とかを決めるものだが、教会のクエストは、依頼者が出した内容に適した人物を教会が指名して派遣する」


「報酬とかって教会に取られたりしないんですか?」


「よく知っているな。教会は仲介料ということで報酬の一割を取っている。金以外は取らないからそこまで厳しくはない。そして、教会のクエストを達成していくと貢献ポイントが溜まっていって、ある程度までいくと階級が上がるという仕組みだ」


「そこに功績も必要になったりするということですか」


「そうだ。ただクエストをやるだけで上がれるほど安いものじゃないということだ。その難易度の分、階級によってサービスを受けれたりする」


「例えばどんなものですか?」


「スキルスロット解放の金が減ったり、条件の良いクエストを受けれたりする。それだけでは無いが、後は自分で確かめてみろ」


「分かりました!クエストを受ければいいんですね!」


 クエストを受けて、罪人との信頼を築き、報酬を貰って、階級を上げればいい。

 それがとりあえずの目標というわけか。


「あぁ、私がある程度クエストを用意してある。明日からそれをやっていってくれ。ラナミは、何かあった時ように一緒に行動してやれ。基本的にはユトにやらせるが、ユトだけでは対応できない場合があるかもしれないからな」


「ふーん、随分と過保護なんだねぇライミちゃん」


「なっ!?お前がちょうどよく居たから、持て余すには惜しいと思ってそうしただけだ!別に深い意味などない!」


「そういうことにしておくね。んふふー」


「その気持ち悪い悪いを止めろ!ええぃ、ちょこまかと逃げるな!」


 これが日常か。こんな風に馬鹿みたいに騒ぐのも悪くは無い。ライミ様は面白いしね。


「そういえば、ライミ様は僕が危ない時に助けてくれたんですよね」


「ほうほう、その話、ちょっと詳しく聞かせてもらえるかな?」


「ユト!?」


 なんだかんだで夜まで騒ぎあった。


2章は考えながら執筆することになりますので、おかしい所があったら感想などで教えて下さるとありがたいです。応援も待ってます。m(_ _)m

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