打ち上げ花火、下から見たい。5
《ナズナちゃん復活!》
《レインボー・チェイサーはまだ終わらない!》
《ダイヤモンドは砕けない!》
の、一報が世界をかけめぐる。
プロジェクトの再開を待ち望んでいた人々は、
口々に、希望の言葉を。
『今度こそ!』
『ナズナちゃんなら!』
『今度こそ!』
『絶対に!』
希望は、
色あせていた世界に、色を取り戻し、
前回以上の盛り上がりを見せた。
街は活気にあふれ、
人々の顔には、笑顔が戻った。
希望。
——
『さかさま!』
という謎の言葉を残し、研究室に入ったまま、
三日三晩、不眠不休で作業を続けるナズナちゃん。
その様子を見守る、夢ちゃんと歌ちゃん。
いちごジャムパンと、コーンポタージュと、
さかさまのきのこの山。
——そして4日目の朝。
『で、できたぁ〜…』
と、研究室から出てきたナズナちゃん。
夢ちゃんと歌ちゃんが駆け寄る。
『ナズナちゃん!』
『夢ちゃん、歌ちゃん…私やったよ…
ついに、完成したの…』
『うん。うん。やったね!』
『ナズナちゃん…大丈夫? 無理しすぎです。
…ちゃんと休まなきゃ。』
『……おなか、すいたー…』
その場で、ナズナちゃんは眠ってしまった。
『頑張ったね。ナズナちゃん。』
歌ちゃんは涙ぐみながら、
ナズナちゃんの頬に触れた。
夢ちゃんも、ぐすぐすしながら、
そっとブランケットをかけた。
歌ちゃんは涙ぐみながら、
ナズナちゃんの頬に触れた。
夢ちゃんも、ぐすぐすしながら、
そっとブランケットをかけた。
『……とどいたのかもしんない…』
『え?』
『んーん。…なんでもない』
眠ってしまったナズナちゃん、
その手に握られていたのは—
謎の機械だった。
眠ってしまったナズナちゃん、
その手に握られていたのは—
謎の機械だった。
——
残された希望のかすかな火は、
再び大きな火となって、燃え広がり
みんなの心にも引火。
世界中が、
ダイヤモンドの打ち上げ発表を、
今か今かと待っていた。
プロジェクトチームでは、
ダイヤモンド打ち上げ計画の概要、
そして、ナズナちゃんが新たに完成させた
謎の機械についての取り扱い説明が行われていた。
『次の打ち上げこそは、
絶対に成功すると、確信しています。』
『火薬のチューニングがうまくいったんですね』
『実は、ダイヤモンドの火薬チューニングは
今までと全く同じなんですよ』
『え? そうなの?』
『はい。突破するべき壁は…
火薬のチューニングでは無かったんです』
『…チューニングでは無い?』
『私はそれに、やっと気づく事ができました』
前回の打ち上げ失敗から、
失意のどん底にて、ナズナちゃんが発見した
希望の光とは…?
『それはですね……』
ナズナちゃんは、あの“謎の機械”に目をやった。
……
そして——
待ち望んでいたニュースが、ついに発表された。
《打ち上げ花火、下から見たい》
ダイヤモンドの打ち上げ決定!!




