↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
71/218

ブルーブラッドの女の子。2



『とりあえず、いろいろ調べてみます、

何かあったら、連絡しますのでー、』

 

眼鏡です。歌ちゃんが言う。


『はい。よろしくお願いします。』


そうして、ルーナちゃんは、

とりあえず帰宅する事になった。


帰り道の途中、ロケンロTシャツ屋さんがあったので、夏フェスに向けてTMGEやサイサイの、

Tシャツを探してみようかなあ的に店内に入る。


違和感は、

『マシンガンにもエチケットを。』

Tシャツを見ている時だったー…


視線を感じる…。

誰かがじっと、こちらを見ている…。


ルーナちゃんは、

《誰か》の《視線》を感じる方向に、

バッと顔を向ける。


誰も…いない…。


ロケンロTシャツ屋さんには、

もちろん他にもお客様がいたのだが、それぞれ好きバンドTシャツのお宝探しに夢中で、

誰もルーナちゃんを、じっと見ている様子はなかった。


『…やっぱり、私の、気のせいなのかな?』


ー


その違和感な出来事は、ルーナちゃんの日常の中で、たびたび起こった。


様々な場所で、様々な時間に。


扇風機屋さん。本屋さん。絵本屋さん。

靴下屋さん。かき氷屋さん。

夏が始まった合図がした屋さん。

放課後のプールの掃除当番屋さん。

朝のラジオ体操屋さん。

風鈴屋さん。セミの抜け殻屋さん。

麦わら帽子屋さん。ビーチサンダル屋さん。

浮き輪屋さん。わたあめ屋さん。

日焼け止め屋さん。冷やしラムネ屋さん。

かき氷のシロップ屋さん。夕立屋さん。

線香花火の終わりって切ないな屋さん。

花火の残りの夜空の煙屋さん。

涼しい風の通り道屋さん。

アイス溶けかけメルティ屋さん。

まだ明るい夕方屋さん。

なんとなく寂しい帰り道屋さん

夏の終わりの…ハーモニー屋さん。


その度に、ルーナちゃんは視線の正体を

確認するのだが、ずっと未解決のまま。


オバケ的なアレが無いので、これまでは

積極的な対策を取らず、なんとなくもたもたしていたのだか、

こうも頻繁に違和感に違和感されると、

イラつく…てゆーか。


ー


『だんだんとイラつく…

てゆーか。みたいな気持ちです。』


再び、訪れたルーナちゃん。


『わかりました。』


と眼鏡なのは、歌ちゃん。


『あれから、いろいろと調べて、

ルーナちゃんの感じている視線の謎の正体。

それについて、ひとつ仮説をたてました。』


『仮説ですか?それは…どんな…』


『はい。その前にその仮説を立証させるために、確かめたい事があるのでー、』


歌ちゃんは、スッと立ち上がる。


『確かめたい事?』


『はい。私と夢ちゃん先輩は、外に出るので、

しばらくのあいだ、この部屋にルーナちゃん、

1人でいてみてください。』


『私、1人で…?』


『はい。大丈夫です。オバケでは無いですので』


そう言って、歌ちゃんは、

夢ちゃんを連れて部屋の外に。


『ゆっくりしててね。』



ーーーーン


遠く遠く微かに聞こえる、セミの鳴く声。


部屋の中は静かで、

ドアも沈黙してる。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。