未来予想図。4
『ミワちゃん、スイカバー食べたかったんだね。
はい。あげるね。』
夢ちゃんから、
スイカバーをもらったミワちゃん、開封しながら
『…頭痛と、ビジョンで見えたスイカバー…
何の関係があるんだろう…?』
と、腕組みをして考えこむ、
シーナちゃんの方を見た。
『…シーナ的には…』
シーナちゃんもスイカバーをはむはむしながら、先程のビジョンについて、
オカルトサイエンス的立場から見解をのべる。
『…冷たいもの食べると、頭キーン?』
見解の発表には、まだ少し早いみたいだ。
『…そのキーンとは、たぶん、
痛みの種類が、少し違う感じがします…』
ミワちゃんが言う。
『うーん。…千里眼で見えた、スイカバー。
頭痛とスイカバー…うーん。』
さすがのシーナ博士も、
オカルトにこじつけるのは、難しそうだ。
『うん。でもミワちゃん、
頭痛はまあ、アレとしても、シーナ的には…』
シーナちゃんが、再びミワちゃんの手を握る。
『千里眼なんて、すごい超能力だと思う!』
『うーん…確かに…未来が見えるなんて、
すごいなあ、とは私も思うけれど…』
ミワちゃんは、少し困ったような顔をした。
『…思うけど?』
『…うーん…』
奇跡の千里眼能力者、
ミワちゃんは意外な言葉を言った。
『そんなに…いらないかな?。』
『なんでー!?』
シーナちゃんには、
世界がひっくり返るほどの信じられない言葉。
『だ、だ…だって、千里眼ですよ?
未来予知ですよ?いらないなんて思う人が
いるなんて…あワあワ…』
『落ちついてー、シーナちゃん』
歌ちゃんが、シーナちゃんのショックモードを、危険と判断した。
『…歌君、…取り乱してしまった。すまない』
冷静さを取り戻すシーナ博士。
『だが、聞かせてくれたまえ…。
ミワ君。その、神から授かった奇跡の力を
いらないかも、とはどういったアレなのかね?』
『あ…』
その時ー
部屋のすみっこでスイカバーを食べ終え
残った木の棒をじっと見ていた
夢ちゃんが、
何かに気づいた…。
『夢ちゃん先輩?』
『夢君?』
『夢さん?』
夢ちゃんがポツリとつぶやく。
『…スイカバーの…』
…スイカバーの?
全員が夢ちゃんを見る。
『クジ、はずれだった。』




