未来予想図。Ⅱ
『未来が見えるようになりました。』
『ほらー!』
シーナちゃん大喜び。
『…未来が?…ですか?』
医師的にまだ信じられない、歌ちゃん。
『はい。頭の中にビジョンが浮かぶんです』
ーミワちゃんの話によると、
ミワちゃんは最近パン屋さんにはまった。
《ミワちゃんパンタジー》
というイベント名をつけ、パン屋さんをあちこち回るのだ。
そんなある時…
ー《そろそろ店頭にクロワッサンが並ぶ…》ー
という、ビジョンが見えて、不思議に思いつつもパン屋さんに行ってみると…
《焼きたてのクロワッサン》
が店頭に並んだのだ!
…ミワちゃんの見たビジョン、そのままに!
『千里眼です!』
シーナちゃんは
ミワちゃんの手を握って、嬉しそうに叫んだ。
『…せ、千里眼?』
『千里眼とは、
遠く離れた場所の出来事、過去・未来の事象、人の心など、通常では見えないものを見通す超常的な能力のことです。
ちなみに、映画『リング』の貞子の母・山村志津子は、明治時代に実在した千里眼能力者、御船千鶴子と長尾郁子をモデルにしているー…
。
なんだよー!』
今回あんまり出番の無い、
夢ちゃんが部屋のすみっこで説明をした。
『ありがとう、ございます。夢ちゃん先輩。』
歌ちゃんにかまってもらえて、
安心した夢ちゃん、すみっこで大人しく
スイカバーを食べてる。
『シーナ的には未来予知、って事になりますね。それはまぎれもなく超能力です。
ミワちゃん…ついに目覚めましたね。』
『…まだ信じられません。』
ミワちゃんは自分の手のひらを見つめて…
『私に…こんな力が…』
とか言って、医療ドラマから、
ナイトヘッド方面に気持ちが向いている。
『ミワちゃん、頭痛の原因は人それぞれで、
とても様々な要因があります。
頭痛の始まった、この1ヶ月…
何か心当たりはありませんか?』
医師として、そして物語のまとめ役として
全力を尽くす歌ちゃん。
『…心当たり、ですか…』
『はい。何かささいな事でも構いません。』
『シーナ、閃きました!』
心当たったのは、シーナちゃんだった。
『原因不明の頭痛の原因を…』
『原因を…?』
『千里眼で見ればいいのです!!』
それだ!




