未来予想図。Ⅰ
『なんだかずっと、頭痛がするんです』
《ナイトヘッドの女の子》ーが来店した。
名前は、ミワちゃん。
ポッピンミントパステル色の
ロングツインテール。
『…病状は、いつ頃からですか?』
歌ちゃんが、
ひととおりカルテに目をとおしてから
問診を始める。
『ここ最近…1ヶ月くらいです』
体温、血圧、脈圧、呼吸、ー
バイタルサインに異常は見られない。
瞳孔反応…正常。
『念の為、扁桃腺が腫れていないか、
診てもいいですか? はい、あーん。』
『あーん…』
『特に腫れとか、赤くなってたりは、
していないみたいですね…』
『そうですか…』
『とりあえず頭痛止めの、お薬を出しておきますので、しばらくそれで様子を見てみましょう。』
『はい。ありがとうございます。』
『はい。お大事にしてくださいね』
ミワちゃんが帰ったあと、
歌ちゃんが振り返ると、
夢ちゃんが部屋のすみっこで、
スイカバー片手にじっと見つめている。
『…歌ちゃん…』
『はい。おはようございます、夢ちゃん先輩。』
『…お医者さんだったの?』
ーー
※医師、看護師などの資格を持たない者が、医療行為を行うことは「医師法第17条」で禁止されています。
ーー
『はい。いちおう医師免許もってます』
『そうなんだ!? すごい!』
『…多分、今回のエピソードだけですけどね』
ーだってコメディなんだもの。
リラックスしてね。
ーーー
『まだ頭痛が、続いてます…』
ミワちゃんが再び来院した。
『うーん。MRI検査でも、
特に異常が見られないんですよね…』
ーその時!
『原因不明の頭痛ですね!
それは…オカルトです!』
探偵のあの帽子!
『あ。シーナちゃん』
『運命に導かれて…シーナです!』
シーナちゃんの生存を確認した。
お薬を受け取ったミワちゃんが浮かない顔で
帰ったあと、
今後の治療方針についての会議が行われた。
『シーナちゃん、久しぶり。元気?』
スイカバーの夢ちゃん。
『いいなそれ、おいしそうですね。
シーナも食べたいです』
カーニバルからうまく抜け出した、
シーナちゃん。
『…シーナちゃん、さっき…』
ミワちゃんの原因不明の頭痛の原因を、
不明じゃない方面に持っていき、
ミワちゃんを笑顔にしたい、歌ちゃん。
『頭痛の原因がオカルト、って?』
『ふふふ。よくぞ聞いてくれました。
歌君。現代医学をもってしても解明できない、
謎の頭痛…それはオカルトに決まってて…』
『…』
『ミワちゃんは、超能力に目覚めます!』
『…えっと?』
『いいですか? 歌君。あるあるなんですよ。
謎の頭痛。超能力の覚醒。』
『そーなんだ?』
『ふふふ。夢君もまだまだピヨピヨですね。
シーナが調べたデータによると…』
Q. 謎の頭痛の後、超能力に目覚めますか?
はい 100%
いいえ 0%
…『との結果が出ているのです!
データは嘘をつきません!』
『スイカバー食べる?』
『あ。ありがと夢君。』
『シーナちゃんの調査が、
どれくらいのアレなのか、アレですけど…』
『…そのあたりも考慮した診察をしてみます』
そしてー。
ミワちゃんが診察に訪れた。




