ガソリンの揺れ方。6
シーナちゃんは、りんごを食べて、
メロディ姉さんは、
小さな恋のメロディという映画を観た。
夢ちゃんは、ミルク・アレテイアを、
ぺろっと舐めただけなので、
ゆるふわにゃんにゃん化の被害を免れていて、
歌ちゃんは、真相にたどりつけたので、
良かったー。と思った。
ーーこうして物語は、そろそろ終わるっぽい。
『また、いつでも遊びに来なよ。
おチビちゃん達。歓迎するよ』
『うん。メロディ姉さん、いろいろありがとう』
さよならー!
また遊ぼうねー!
さよならー!
約束!
ハーメルンの街が遠ざかる。
ほんで、夢ちゃん歌ちゃんは、お家に帰って、
お風呂入っておやすみなさい寝た。
シーナちゃんは、おやすみなさいする前に、
探偵手帳に今回の事件を、まとめる。
『ハーメルンの笛吹き事件・調査報告』
・ハーメルンは優しい街だった。
・ミッシング・チルドレン饅頭おいしかった。
・ミルクティーおいしかった。
『結論』
・なんかかっこよかった!
・またみんなで遊びに行こうね!
ページを閉じて、
シーナちゃんは眠りについた。
………どこかから、笛の音が聞こえる…
心が揺れるような、音色。
…おいで…
……おいで。
……呼んでいるみたいな…
シーナちゃんは、小さくつぶやいた。
『……シーナ…行かなきゃ…』
……
誰もいない、静かな部屋。
ベッドのそばに置かれた探偵手帳。
ひとりでに、ページがめくれる。
そこにはさっきまでなかった文字が、
増えていた。
『次の調査対象・失踪者』
・シーナ。




