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ガソリンの揺れ方。5


自由へと失踪したティーン達は、

街を抜け出した。


ガソリンみたいに揺れて、

大バーニングしていたティーン達は

最初のほうこそ、


『もう街には帰りたくないー』


『傷つきやすいガラスのハート。』


『レニークラヴィッツ』


なんて思っていたくせに、

あたりが暗くなり、少し肌寒くなってくると、

なんか不安になってきた。


こんなことしてていいのかな?

あんまり夜遊びしてると、

お母さんに怒られちゃう。

…帰ろっかな。…帰ろっと。


ひとり、またひとりと、

カーニバルから離脱。


先頭をゆく、笛吹きは笛吹きで、


『なんか知らない子供達が後ろからついてくる…どうしよう。やだな。

誘拐とかつって、勘違いされたらやだなー』


なんて思っていて…。


最後は、うやむやに、ぐだぐだになって、

カーニバルは終わりを迎えた。


ーーーー。


『みんな、帰っちゃったんですね?』


『そうさ、うたにゃん。

街では、そのカーニバルが話題になってね。

ティーン達はなんか恥ずかしいから、

秘密にしておきたいのに。』


遠い目。


『勝手にオカルトっぽく誇張されて、広がって。

あれれ? って思ってるうちに、

いつの間にか…

《ハーメルンの笛吹き》の伝説が完成してたのさ』


メロディ姉さんは、遠い目ばっかをした。


『終わらないカーニバルなんて…無いのさ』


こうして、謎はすべて解けた。


ハーメルンの街の人達は、


『誇張されて広まってるなら、いーじゃん。

いっそ利用しちゃえー』


ってことで、伝説を観光産業に活かして大成功。


街の掟、

『真相は――誰にも内緒。』


『気持ち的に、なんだか、かっこいい真相だと。今、私の心が、そう感じています。』


シーナちゃんは、真相の深層の雰囲気的なかっこよさに騙されている。


『まーいいんじゃない?』


夢ちゃんはニコニコしている。


『…こんなんで、いいんですかねー?』


歌ちゃんだけは、まだ考えているみたい。


『だって…』


夢ちゃんが、ポーズを決める、


『万有の真相はただ一言にしてつくす

曰く 不可解。だもの!』


ー第1話の伏線は無事に回収された。






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