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バベルの塔。4


『…夢ちゃん先輩、起きてください』


『…ん。あ、おはよー?うたちゃん…』


『もー…おはよーじゃないですよ?

まねっこゲーム終わっちゃいましたよ』


『…あーそーなんだ…よかった…』


ゲームの途中、

祈りの言葉のそのあまりのパワーに

夢ちゃんの意識は、ここではないどこか遠くへと飛んで行ってしまっていたのだ。

で、そのまま寝た。


地獄は去った。


雨はすっかりあがって、雲の切れ間に水色。


『…良かったじゃないですよー。』


歌ちゃんは腕を組んでプンプンしている。


『ご、ごめんなさい…』


『…ぷっ。大丈夫ですよー』


歌ちゃんは笑った。


『いつもとちょっと違う、

緊張した夢ちゃん先輩

なんだか、かわいかったですよ』


『…(はずかし。)』


祈りを終え、ルンルンちゃんはすでに帰っていた。

お土産にマカロンをたくさん持って。


『あ、でも、うたちゃん、』

『はい?なんですか?』


『るんるんちゃんってさ、こないだまで

ていねいなしゃべりかたをしていたはずなのに、

なんでまた、っす、なんだろ?』


『あー、それって私も不思議に思って、

ルンルンちゃんに聞いたんですよねー』


『うん。』


『そうしたら、

スイッチひとつで設定できるみたいで、』


『え?』


『ルンルンちゃんはッスが好きだから、

ルンルンッスって言ってました。』


『…そーなんだ…』


とても便利な機能です。


ルンルンちゃん大活躍!


地獄が去り、神の怒りも阻止し、

平和的に物語は終わりそうです。


と、誰もが油断をしていたその時、


僅かな異変に歌ちゃんが気づいた…。


『…夢ちゃん先輩…?』


真面目な顔をしている、


その顔を見て、

終わったのならおだんご食べよ、

と余裕かまそうとしていた夢ちゃんも

再び緊張をした…。


『私、気づいたんですけど…』


『…は、はい…、』


『今日…ずっと…』


『…?』



『ひらがなで喋っていましたよね?』


『…あ!』



神の怒りは…阻止されてなどいなかった!


禁忌をおかしてしまった夢ちゃんに、


神の裁きはくだっていたのだ!


それは、夢ちゃんの言葉を乱した。


…恐ろしい事である。



『でも…』


『うん?』



『可愛かったからオッケーです!』


『…は、はぁーい』












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