おだんごを食べた日。
さっき悩んだ事を、お話にするために
猫耳のフードの水色の髪の子が来店した。
天国旅行だ、この子。
『なんだか最近ね、ハッピーバースデー夢ちゃんっていう作品のお話を書きたいんだけど、なんとなく速度が落ちている感じがするの。』
水色の天国旅行が、イラストみたいに言う。
いつものファンシーな店内に、いつもみたいに
3色のおだんごを食べながら夢ちゃんがいる。
目を見つめてくれる歌ちゃんがいる。
暖かい飲み物も出してくれた。
飲み物の暖かいは、温かいが正解らしいけど、
そんなもんは知らない。
暖かい、という形の方が好きだもの。
ラブそして、ピーチ。
そうだよ。
これはね、水色の天国旅行のお話。
秋のお昼下がり。
ほにゃーん。と来店した。
そういった言葉が好きだから、
もひとつくらい置いとこ。
んにゃふん。できた。
水色の天国旅行は言う↓
『前にね、なんだか少し自分でも、ちょっとこれ良いかも。なんか泣けるし。みたいなお話を書いたの。それからなんだかそれが基準になっちゃってて……泣かせたいわけじゃないけどね、
なんか良いお話を……って。』
ふーん。
夢ちゃんのおだんごは、3色のおだんごで、
上からピンク、白、緑。
ああ、これ。
このおだんごの色の意味は前にどこかで、何かで、書いたなあ、と、水色の天国旅行は思い出していた。
今、夢ちゃんが食べているのは緑。
上から3番目。
いつの間に?
食べるのはやい。
そういえば、水色の髪の女の子は、たまに髪が緑色になったりもする。本当に。現実に。
『それでね……んっと。
ねえ、夢ちゃん、歌ちゃん。聞いてる?』
『うん。聞いてるよ。』
『はい。ちゃんと聞いていますよ。
安心してお話してください。』
何も言わないけれど、
お花だって、時計だって、ラジオだって、
お魚さんだって、窓の外の淡い光だって、
水色の天国旅行のお話をちゃんと聞いていた。
そういう世界だったんだよ。ここは。
『それでね、気づけて無かったけれど、
なんだか、かっこつけちゃってたみたい。』
今、涙です。
『前のお話みたいなのを書きたいな、
前のを越えたいな。って。』
はい。ポロリと今、また泣きました。涙。
泣いているのは個人の気持ちで、
それは個人に留まる超小規模な気持ちの
内部反応。
『おだんご食べる?』
こーゆー時の夢ちゃん……。
そして何にも言わずに、
お話を聞いてくれる歌ちゃん。
『それが鎖だと、気づいたの。知ったの。』
水色の天国旅行が↑言う。
この矢印のシステム便利だな。
あまり乱発すると怒られそう。
誰に?
誰にでも。
だけども、お魚が寄り添ってくれた。
お魚だけじゃなかった。
『ただ楽しく遊べていたら、それだけで良かったはずなのにね。変だね。おだんごおいしい。』
水色の天国旅行は
答えを持って、来店してる。
そうなるとこれって良い話でもなんでもなくて、
物語もなんにも。
『あのね、ただ、
大好きな子たちに会いに来ただけだよ』
夢ちゃんがいて、
歌ちゃんがいて、
水色の天国旅行と、
そして、私は地の文です。
作法もなにもねえ。
大切なのはなんだっけ?
ここで、かっこいい事を言う事では無いよ。
ラーメンを食べようね。
お散歩をしようね。
ふにゃほわって = 脱力♡して。てれ。
たくさん遊ぶ事。
それでいーや。
あたたかくて。
金平糖が甘くて。
おだんごが甘くて。




