こんにちは 猫ちゃん
にゃー。
夜中にどっかから聞こえてくる猫ちゃんの声。
あるいは、
真面目な退屈な平和な社会人生活の中に、
無意識に猫ちゃんの事を考えてしまい、
あ、すいません、会議聞いてませんでした、
もっかい、いっすか?
みたいな超現象。
それ。
あなたが生まれるよりもずっと前。
今、あなたは地球に住んでいるの?
それなら、
地球が誕生するよりもずっとずっと前。
……この宇宙が誕生するよりも、
ずっとずっとずっと昔。
そこには唯一、猫ちゃんだけがあって、
猫ちゃんでした。
にゃー。って声で鳴きます。
およそ無限に近い数の猫ちゃん達(小さい)
あまりにも無限に近づきすぎて、
あっちには、にゃー。
こっちにも、にゃー。
このままでは、ここはそのうち猫ちゃんだらけになってしまい、それではあまりに美しさに欠けますので、困りましたね。
と、猫ちゃんの誰かが、にゃーと言った。
そうだねえ。
と、また別の猫ちゃんがにゃーと言った。
そうした事をなんとなく不安に思いながら、それでも長い長い年月をかけて猫ちゃん達は増え続け、其処はもう本当に猫ちゃんだらけになり、其処というよりは、猫ちゃんと呼ぶほうが早いんじゃないかな?くらいな状態。
熟したのかな?
この先に待つのは滅びなのかな?
そうしてるうちに少しずつ変化が。
猫ちゃんは少しずつ、最初から小さいのに、
またさらに小さくなって、
さらにまた小さくなって、
もっと小さくなった。
素粒子。
見た感じ、一度リセットされた。
サイズ感が果てしなくコンパクトになったので、空いたスペースには、それまであった猫ちゃんとは違う形、違うやり方の新しい猫ちゃん生まれの何かが発生して、少しずつその数を増やして、少しずつ少しずつ形を確かなものにしていって……
それが今の宇宙。
それが今の地球で、
今の人間。
つまり、あなた。
夜中に、どこかから
聞こえてくる、にゃー。
会議で意識の中に現れる、にゃー。
今、
耳をすませてみて。
にゃー。が聞こえるでしょう?
今、
目を閉じて見て。
にゃー。が見えるでしょう?
それは、あなたの中身が、
あなたの全てが……
猫ちゃんだから。
にゃー。




