スイートキャンディレイン。1
⭐︎能力発動⭐︎
——再構築。
夕方になるとたくさんの屋台と
パステルかわいい電球が飾られてキラキラする、
おいしいものストリート。
あちこちから湯気と一緒に
おなかのすいちゃう匂いがしてくるよ。
おいしいものを食べてる時にね、
人は笑ったり、泣いたりする。
おいしいものストリートの中にある、
最近オープンした可愛らしい屋台には、
ドリーミーな感じのフルーツキャンディがたくさんあって、色鮮やかな店先はみんなを笑ったり、泣いたりさせて、あたたか〜い幸せをふわふわしてた。
お店の名前は、SWEET CANDY RAIN。
『おうおう。
誰の許可を得て、ここで商売してんのじゃ』
あたたか〜いの中に、なんだか異物。
サングラスをした悪そうな裏社会みたいな
二人組が、強迫行為をしてる真っ最中。
店長のユニコちゃんは、いきなしの怖い二人組に涙目でおろおろしている。
『でもでも……そんな許可なんて……』
『うっさい。ぼけこらー。』
『行政手続きはちゃんとしたしー……』
『いてまうぞ。ぼけこらー。』
ユニコちゃんの涙目の正論を、怖い二人組は、
はねのけて、聞く耳をもたない。
とても悪い二人組だ。
『わああん。どうしたらいいのかなー……』
周りの屋台の子たちも、助けたいけれど、
怖いし、どうしていいのかわからない。
ハラハラして様子を見守っているだけしかできない。
『はよう。立ち退いた方が身のためだぜー』
裏社会。とても怖い。
『ですよねえ。夢ちゃんアネキー』
と、いったのは、サングラスの歌ちゃん。
『そうだぜえ。怪我しちゃうぜえ。』
アネキと呼ばれて、悪そうな黒いスーツで、
裏社会裏社会しているのは、
夢ちゃん。
『立ち退きなんて……そんなあ……』
涙目のユニコちゃん……
え?
夢ちゃん、歌ちゃん、何してんの?
今日から、ぐれてしまったの?
『やめなよー』
『あっちいきなよー』
『かわいそうじゃーん』
周りの子たちも、勇気をだして、
裏社会の悪い夢アネキと歌チンピラを止めようとする。
『うるさいぞー外野。こらー。』
歌チンピラが、胸元に手を差し入れた。
わわわ。
もしかしたら、ピストルを所持しているのかもしれない! 危ない! 逃げて!
『はじくぞ。こらー』
ほら! やっぱピストルだ。
逃げて!
湯気だけ残して、周りの子たちもびっくりして、裏社会な二人組から距離を取る。
びびっちゃった周りを、ヨユーな感じで見て、
夢アネキが、涙目うるうるのユニコちゃんに、
ゆっくりとドスのきかそうとした声で言う。
『明日の夕方までに立ち退かなきゃ、ダメ。』
……かわいいパステルの電球は、揺れていた。
なんという……非道、なんという悪なのか。
夢アネキ。歌チンピラ。
泣き泣きしながら、
お家に帰ったユニコちゃん。
こんなんじゃあ周りに迷惑かけちゃうし、
怖いし、ピストルで撃たれちゃうかもしれない。悔しいけれど、仕方ないよね。
と思考。またどこかでお店をオープンし直そう。
スイートキャンディレインの移転を決めた。
『ママ。どうしたの?』
うるうるで元気の無いユニコちゃんを見て、
心配したのは、ユニコちゃんの娘ちゃんで、
名前は、リリカちゃん。
ちっちゃい女の子。
『ううん。なんでもないよ。』
『……おなかすいたの?』
『そうだね。なんか甘いの食べよっか。』
『うん。ニコニコ。』
『うふふ。ニコニコ。』
そうしてユニコちゃんは、リリカちゃんを
ぎゅ。ってして。
それから二人であたたか〜い
甘いものを食べた。
『大好きだよ。リリカ♡』
『リリカもママだいすきー♡』
暖かくて甘いものを食べたから、
もう大丈夫だよ。
ユニコちゃんのお膝の上でニコニコくっつく
リリカちゃん
お絵描きをして、
ちゃんと歯磨きをして、
もこもこのおふとんであたたかくして、
くっついて眠ろうね
外は雨ふりだけど
幸せだね。




