13階段。1
『13階段の呪い』
そんな怖そうなお話を、始めたのは
運命の戦士シーナちゃん。
それと、ムーちゃん。
それぞれ
《オカルト好きっ子。》《脅威の新入部員。》
今日は、オカルト研究会のひみつ会議。
ドーナツ屋さんで会議しているよ。
ひみつだよ。
『何だかおさまり悪いね。呪いの13階段にしたいかも。シーナ先輩が考えたの?』
『違います。噂を聞きました。シーナ的には』
もちもちリングのおいしいのを食べながら、
今回は、13階段の呪いがテーマ。
『状況としてはね……』
シーナちゃんの状況報告を待たずして、
ムーちゃんが推測を語る。
『もしかして。あくまで、もしかしてを前提とします。その階段でケガ人が続出? 』
『え? なんでわかるの?
見てきたの? ムーちゃん。』
『さらには、登りは13段、下りは12段。』
『うわあ。見てきたんだね? ムーちゃん。』
『あくまで、もしかして。の推測。』
『全問正解でした。それでね、』
『その呪いを解明したい……?』
『わあ。シーナの心まで読まれちゃった?』
ドーナツごちそうさまでした。
———
現地。
13階段。
『ここが問題の現場だよ。ムー君。』
『あ! オカルトを専門に研究している、オカルトサイエンスの申し子シーナ博士じゃないですか。こんにちは。ムーです。』
『ああ。これはこれはご丁寧に、こんにちは。』
シーナ博士とムー君は、握手をかわした。
階段は、見た感じ普通だけど、シーナ博士は油断なんかはしていない。
さすがオカルトサイエンスの申し子。
この一見、平和な日常の中に、
オカルトは息を潜めているのだ。
シーナ博士がそんなふうに考えている間にも
ムーちゃんは普通に調査を開始していて、
階段を階段として通常利用してみたり、
物差しであちこちを確認している。
なんて頼もしい新入部員。
脅威的なほどに。
『ムー君。くれぐれも油断しないでくれたまえよ。呪いはいつどこから襲ってくるのかわからないのだから……油断禁物という言葉を君に。』
『呪いの謎、大体わかりました。シーナ博士。』
『え? ムーちゃん、すごい!』
帰りにもドーナツ食べたいな。
つづくよ。




