表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/66

ドリームシアター。1


ふわふわん。

あにゃにゃん…。

ぷかぷかん。


『…なんですか?』


とてもとても甘い空気の音で、

歌ちゃんは目が覚めた。


歌ちゃんは目覚めてすぐに、

頭のスイッチが入る子なので、

少しだけ眠い目をこすりながらも辺りを見渡す。


『…。』


息をしているだけでも空気がとても甘い。


『これは、ドリームですね。』


非現実的な空間演出に、

歌ちゃんは睡眠中に見るドリームだと推測した。


とりあえず立ち上がって、

念の為にオートナインを確認するために右脚の

太ももあたりに手を伸ばす…。


『あれ?』


いつも肌身離さず持ち歩いているはずの

オートナインがそこに無い。

どこにも見当たらない。


『これは、ドリームです。』


自分がオートナインと一緒にいないのは

ありえない。

以上の理由から歌ちゃんは、これが

ドリームだと判断した。


『変なドリームですね。

これが明晰夢ってやつなのかな?』


注意深く歩きながら、周囲をよく見てみる。


イロトリドリノセカイ…とはこの事か。


カラフルな風船がふわふわんと空を覆い、

空のあちこちには無秩序に13色のレインボーが

デタラメをしている。


遠くの方にはまるで巨大なマウンテンのように

ショートケーキ。

チョコレートケーキ、フルーツケーキ、

アップルパイ、モンブラン、マカロン、大福が

それぞれお誕生日みたいにそびえ立ち、

小刻みに揺れて踊っていた。


たまに風景の描写をしたのにコレか…。



プログレッシブロックの構築美とヘヴィメタルの攻撃性を融合させた、超絶技巧の演奏、

変拍子を多用する複雑な楽曲構成、

そしてエモーショナルなメロディが微かに聞こえてきた。


『誰かいるのかな?』


歌ちゃんは、その音楽の聞こえる方へと

歩き出す…。


やたらふにゃふにゃして歩きにくい地面を、

裸足で。


『…こんなに甘いお菓子のイイ匂いばかりだと、

お腹すいてきちゃいます…。』


ドリームから目が覚めたら

お菓子作りにでもチャレンジしようかな〜♪


歌ちゃんは、

なんだか少しずつ

ハッピーな気持ちになっていた…。




















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ