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うずまき色



はじめに何も無かった。


はじめに光があった。


え?


その次に、黒とか、赤とか、

およそそんなのがあって、何番目かに黄色。




黄色です。



実況。

「ついにこの喜ばしい日を迎えましたね!

みなさんこんにちは。実況は私です。」


アナウンサーの青いネクタイが燃えた。


実況。

「そして、解説はみなさんおなじみ、

パール・マッカートニーさんです。

パールさんよろしくお願いします。」


解説。

「ポールです。よろしくお願いします。」


晴天。

気温17度。

冬なのに穏やかな今日。


実況。

「半年に一度、開催されます、黄色の祭典。

うずまき色カーニバルですが、

パールさんどうですか?」


解説

「黄色です。気持ちが。素晴らしい。

—ポールです。」


実況

「開催地はここ、西区公民館。会場のキャパは80人。すでに超満員です。」


屋台。

ハイチュウ青イチゴ味 冬だけの期間限定黄色。

冬だけの黄色。メルティ。


和太鼓メタタタタ。

ミュート効きすぎ?

まあ、でもライブ感あって良いよね。

聴力検査じゃないもんね。

生きてる身体を確かめるんだもんね。


花火。半透明、黄色。綺麗。

覚えておいて、この美しい今を。




実況

「素敵なオープンニングセレモニーを終えて、

いよいよ1番目の黄色です。」



ぎゅんぎゅん。

っていうエンジンの轟音が公民館をビビらせる。


ぎゅんぎゅん。

排気ガス撒き散らかして、鉄の塊にまたがって、

安全な速度でステージに現れたのは、


「あくびちゃん。」


懐かしいすぎて涙が溢れる。こたつ。


あくびちゃんは、もしかしたら、

このお話の中で唯一のタバコすいすい女の子で、

煙がその心をうまく表現しているような気にさえなる。


ぎゅんぎゅん。

煙。


BGMはLOUDNESS見たいな感じ。

かっこいい!


あれ?

でもエンジンの轟音はすんごいのに、

あくびちゃんはニヤリとしたまま動かない。

これは?


実況

「エンジンの轟音はすんごいのに、

あくびちゃんはニヤリとしたまま動かない。

これは?パールさん解説を」


解説

「ポールです。生命の打撃。エンジンの轟音。

破裂寸前の煙。まさに速度を予感させる演出ですが、だかピクリともしない。素晴らしいです。」


ぎゅんぎゅん♪


解説

「この反発するような燃えるような燃えないような昂り。黄色ですね!激しく黄色。」


『ありがとうございましたー』


黄色をした、あくびちゃんはぺこりとお礼をして、ステージからおりた。

その爪には黄色のマニキュア。


公民館からは、やばいくらいの拍手。



黄色だぜ!





続く。








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