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世界の終わり。2


ーどこかずっと遠くのふたつの街で、

硫黄の火の雨がふった事を

ラジオが言っている。


そんなもんにふられたら、大変な事になる。

いい加減にしてほしい。


幸いにも、

にわか硫黄雨程度だったらしいので、

怪我人やなんかはいなかったらしく、


ただ、

エレファントのライブハウスの屋根が少しだけ燃えて、びっくりしたエレファントが


『まるでマシンガンのようだった。』


とインタビューに答え。


『マシンガンにもエチケットを。』


と紳士的な言葉で怒りを表明したぞー。


その言葉は、

頭に『thee』をくっつけて


『thee Machine Gun Etiquette』


とかっこよく表記され、

なぜかそのふたつの街で大流行して

Tシャツになり、

今ではそのふたつの街のお土産屋さんに

並んでいる。


街の名前はソドムとゴモラ。


いつか観光に行きたいものですね。


シトロエンに乗って。




一方、ところ変わってこちらは

平和で穏やかそうなファンシーショップの店内。


いつものように太陽が燃えているソファには

夢ちゃんと知恵の輪。


何をしているかわからないけれど、

忙しそうにうろうろしている歌ちゃん…って、

あれ?


歌ちゃん、

今日はそんな忙しそうにはしていない様子で、

ルルル♪

なんて鼻歌なんか歌いながら

オートナインをメンテナンスしているみたい。


『オートナインのお掃除してるの?』


『そうですねー。大切な子ですから

綺麗にしといてあげないと』


『ふーん。』


『夢ちゃん先輩は知恵の輪あそびですか?』


『うん。今日もだれも来なさそうだね』


『そうですねー。』


夢ちゃん歌ちゃんのいるファンシーショップは

ファンシーショップなのに、

ファンシーな雑貨や可愛らしいお人形さんなんかは何ひとつ無くて、


それではダメじゃないのかなあ?

と、こちらとしては思うけど、


不思議と普段はお客様が来店したりするので、

いーんじゃない?的に平和が保たれている。


『夢ちゃん先輩って、

ずっとその知恵の輪で遊んでいますよね?』


凶悪な武器のお掃除が終わった歌ちゃんは

オートナインを片付けながら言う。


『なかなかねー…。解けなくて』


『そんなに難しいものなんですね。』


『歌ちゃんも、やってみる?』


『え?…いいんですか?』


『いいよ』


『ふふふ。こう見えて実は私、

けっこー得意なんですよ!』


『そうなんだー?』


『まあ、見ててくださいね!』


再び太陽高度が計算不能になり、

夜が夜をするために世界の明るさを落ち着いた

夜の青色にし始めた頃…。


歌ちゃんはまだ知恵の輪を解けずにいた。


夢ちゃんはその隣で眠っていた。












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