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世界の終わり。1


夜空には。


月が青く白く黄色く赤く、

燃えるような光を放ち。


三つ子座はルンルンルンってキラキラしてて。


何もかもビューティフルだった。



夢ちゃんの朝は遅い。


それはそーゆー設定にした方がなんとなく

いい感じがしたから。

かわいい感じがしたから。


その反対に歌ちゃんは早起きのできる子で、

暖かいリモン紅茶を飲んでみたり、

パンを焼いてみたり。



『おはよー…歌ちゃん。』


『おはよーございます。夢ちゃん先輩。』


太陽高度が斜め29度頃な時間に、

やっと起きてきた夢ちゃんは裸足。


『…なんか、いい匂いする…。』


『えへへー、パンを焼いているんですよ。』


『…パンの焼ける匂い好き』


『夢ちゃん先輩も一緒に食べます?』


歌ちゃんは最近パンを焼くのを始めた、

いつかパン屋さんになりたいのかもしれない。


『今日は上手に焼けたので、自信作です』


『ありがとー』


なんて事のない夢ちゃん歌ちゃんの朝の風景。


カーテンはそよ風に揺れて

なにもかもビューティフルだった。



太陽が燃えているソファ。


いつものよーに知恵の輪であそぶ夢ちゃん。


『なんだか今日は誰もお店に来ないねー。』


『そうですねー。』


忙しそうにうろうろしながら、歌ちゃん。


『でも…たまにはこんな平和な1日でも

いいのかもしれないですね』


『うん。そーだねー。』


ファンシーショップ夢ちゃんに来店者は無くて、

太陽高度は夜になって測定不能になったので

夜になった。


そろそろ知恵の輪あそびに疲れてきた夢ちゃんが

ガラス窓の向こうの夜空を見ながら


『今日のお月さま、真っ赤だね?』


『え?そうですか?』


歌ちゃんも夜空を見上げる。


『ホントですねー。』


燃えるように光を放つ月は



血のように真っ赤だった。






















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