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新潟県地方のある場所について。



『おだんご食べる?シーナ先輩。』


お山を歩きながら、元気に、

おだんごのお話をするのは、


オカルト研究会の新入部員、


《ムーちゃん。》



『ありがとね。ムーちゃん。

でもー、シーナ的には今はー、息切れ真っ最中な感じでー、はあはあ。おだんご。

って感じじゃないんですよね。

はあはあ。でも、ありがとね。』



《オカルト好きっ子》


シーナちゃんのオカルト研究会は、本日、

新潟県に来ました。

お山を歩いています。

遊びに来たわけではありません。


オカルト事件の調査です。



現場に到着する前に、事件概要を——



新潟県の、お山。そこにある小さな神社。

古くからある神社みたいなんだけど、

お山の深くにあるので、訪れる人なんかは、滅多にいないみたい。


そうなると、もう……オカルト。


たまーに来るお掃除の人や

管理の人が、ある日、異変に気がついた。




お供え物がしてある。



こんなお山の深くにある小さな神社に

お供え物?

しかも、まだ新しいみたいだし。



なんとなーく気になった関係者が、

神社の入り口に

人感センサーでの通知システムを設置。


誰かが神社を訪れたなら、センサーが反応し、

管理センターに通知が届く便利なハイテク。



結果、とてもオカルトな事実が判明した。




お供え物をしに訪れる、《誰か》は、



毎日センサーの前を通過していた。



毎日?



もちろん、近くには人家などは無い。


毎日毎日、こんな山奥まで歩いて登るなんて、

とてもありえない。



ね。……オカルト。



そうなると、もう……オカルト。



その噂は、オカルト大好きシーナちゃんの耳に入る事になる。


で、現在にいたる。



『お猿さんかもしれない?お供え物したの。』


『わかんないです。でも、シーナ的には、

人を食べちゃうような、悪いオカルトでは無いと、そう推測します。』


『ふーん。そうなんだ。』


『もしかしたら、その誰かは、

場所も時間も飛び越えているのかもしれないですね。シーナ的、思考としては。』


『時をかける誰か。なのかな?

あと、もうひとつだけ不思議があってー……』


ムーちゃんが、今回の件についての

違和感を、口にした。


『どうして、関係者の人たちは、

監視カメラを設置しなかったのかな?』


シーナちゃんは、ぴたっと足を止めて、

ムーちゃんに言った。


『怖かったみたいです。』


『え?』


『もしもカメラに、その『何か』が映ってしまったら、とても怖い。と言ってました。』


『なるほどね。』



———。



「神社に到着しました。

只今の時間は、午後15時15分です。

神社を訪れたのは私、シーナ。と、

新入部員のムーちゃんです。

これは、その記録を残す、音声記録です。」



———。



『周辺に人の気配はありません。

とても静かで、気持ちのいい場所です。』



———。



『お供え物を確認します。

あ!ムーちゃんまって。1人で行っちゃ危ないよー。……………』



———。



『ガサガサ』



———。



『………お供え物があります。

只今の時間は15時……

あれ?時計が壊れちゃってる?


今、シーナ達は、その目の前にいます。』



———。



『おだんごですか?』


『おだんご。シーナ先輩。』


『綺麗な3色のおだんごです。

ピンク、白、緑。』


『お花見だんご。かな?』


『ピンクは春の象徴、桜、これから咲くつぼみ。

白は清らかさ、冬のなごり、

緑は生命力、散った後の葉桜。』



『シーナ先輩、物知りだね。』



『シーナ的に、今、調べました。』



———。



『シーナ先輩……』

 

『なに?ムーちゃん。』



『新潟県って……』


『うん。』




『近畿地方じゃないよね?』


『わかんないです。』
















 
















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