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黄昏時の。



ずっと眠そうな太陽が、

眠そうなまま傾いて、夕暮れ。



黄昏時。



あの子はだあれ? の時間。



地面に伸びる影——



———



海沿いの道をひとり歩くのは、


《見たくない子》


aikoちゃん。


aikoちゃんの背後には、長い長い影。



——それは自宅周辺の路地に、

さしかかった時だった。


ふと背後に、人の気配を感じる。


『 ?』


振り向いても、そこには

長い影が伸びるだけで、


誰もいない。



『気のせい……かな?』


前回、風に揺れる洗濯物に

ホラーしてしまったaikoちゃん、

再び前を向いて歩き出す。


だけども、

辺りが眠そうなオレンジで、


明度を下げるにつれ、


だんだんと気配は強くなる。



『これ。絶対に何かいるよー。やだー。』


この時点で、気のせい……かな?

とは思わない。


そんな甘くはない。


変だな?

と思ってしまった時には…


いる。


aikoちゃん、そのあたりは

今まで見てきたホラー映画で学んできた。


背後の何かが、

ワーッとクライマックスするのが先か、


aikoちゃんが自宅にたどり着くのが先か。


やられる前にやる。


その様相。



瞬きをする間もなく、

aikoちゃんは全速力で走り出した。



『やらなきゃ、やられる!』



———




『はあ。はあ。……勝ったみたい。』


崖の上のBJ的な自宅の

玄関に全力到着した。



aikoちゃんは、見事、


やった。のだ。



『なめんなよ。世界。』



ふっ。勝者の笑みを浮かべ、


玄関の鍵を取り出そうとした時………




背後に気配を感じた。






痺れにも似た、恐怖で振り返ったaikoちゃん。




そこには——






aikoちゃんの背よりも

ずっと大きな黒い影が





にゅー。




と立っていた。







『………………背 でっか!』








そのままaikoちゃんと影は


お庭の方にまわりこんで、


aikoちゃんの身長では手の届かない

高い木になっていた柿をとって、




一緒に食べた。























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