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死狂い。2。



ラジオからは、

ホワイトクリスマスの曲が聞こえて、

そろそろ夜。


「カルアミルク・インヘブン」


で、なんだか何もかもが

どうでもよくなったえもんちゃん。


長い刀と、短い刀をウエストのあたりに差して、


『もう、こうなったら、

頑張っちゃうんだからね。』


と、己の魂を鼓舞してみた。



だけど、やっぱバカみたいで、やだった。




『良いクリスマスをー。』


店員さんの声を背に、

クリスマスモーメントなドアを出る。



雪の積もる道を、たらたら歩く。


じんわりと街をいろどるイルミネーションは、

暖かな平和を象徴しているはずなのに、

えもんちゃんの足は、痛いくらいに冷たくて、


『もしかしたら、

世界で一番孤独かもしんない。』


と、えもんちゃんは呟いてみたけど、

行く人は誰も聞こえていなかったので、

立ち止まってもくれなかった。

 

吐く息だけが、ピュアホワイトした。


『そんな事はないはずだけど、

……もしかしたらって事もあるから、

いちおー、ホントにやるんすか?

って確認してみようかな?』


と、えもんちゃんは、

最近この街で新しく設置された、

公衆電話なる、箱に入ってみた。


『ホントにやるんすか?』


祈るような、えもんちゃんの言葉は、


受話器の向こうには届かなかったみたいで、


『ずっとツーツー。言ってて意味わかんない。』



再び、雪の道を歩く。


この時代、まだ街灯も無いので暗い、

ってゆうか、エレキテルさえまだ?


て感じなので、

えもんちゃんの心は真っ暗で、

そして、とても冷たかった。














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