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パール。1。




一方その頃、

お菓子屋さんでは。


冬季限定 さかさまのきのこの山が

発売されていた。



——



『パールになります。』



《感受性の女の子》が来店した。



名前はロビンちゃん。



『パール……ですか?』



——ロビンちゃんは感受性の豊かな女の子。



道端に咲く可憐なお花を見る。


パールがぽろり。


そよ風を感じる。


パールがぽろり。


優しい歌を聴く。


パールがぽろぽろり。



その美しいパールは、球体がゆえに

高いところから、低いところへと、

物理法則に従ってコロコロする。


コロコロの途中、誰かが歩いてくる。


あ、コロコロしてて、

踏むとすべって転んじゃう。



という、重大な事故を引き起こしかねないのだ。



『私のパールのせいで、

誰かが怪我をしたら、どうしよう。』


ロビンちゃんの瞳から、パールがひとつぶ。


ぽろり。



『パールは、とても美しいのに、

重大な事故につながる可能性があるなんて……』


パールを見つめながら、歌ちゃんが言う。


『…コロコロしちゃうんだね。』


さかさまのきのこの山を、

食べるのをストップした、夢ちゃん。



『物理法則……どうにかならないかなあ…』



↑ 夢ちゃんの隣にいるのは、誰?



『あ。すいません、初めまして……

私、ナズナです』


ナズナちゃんに挨拶された、

ロビンちゃんが驚きの表情をする。


『ナズナちゃん!私、知ってます!

打ち上げ花火を、私も下から見てました!』


『見てくれて、ありがとう。』


ナズナちゃんが照れる。



ロビンちゃんは、感激で


パールがぽろり。




ささやかな日常の中に、

美しいものを見て、美しいと感じる心。


それが、悲しみを生み出してしまうとは、

なんという非情。



そんなの、

夢ちゃんと、歌ちゃんと、ナズナちゃんが

許さないぞ!



『安心してね、ロビンちゃん。

きっと私達がパールコロコロ問題を

解決してみせるからね。』


ナズナちゃんのあたたかな、力強い言葉に、


ロビンちゃんのパールが、ぽろぽろぽろり。



『……ありがとう、ございます』



『ナズナちゃんがいれば安心ですね。』


歌ちゃんも、ロビンちゃんの心に

そっと寄り添う。


『そうだよ。ナズナちゃんは、

みんなのヒーローなんだから。』


さかさまのきのこの山を、

食べるのをストップしている、夢ちゃん。



『えへへ。なんだか照れちゃうよ……』


と、ほっぺを赤くして照れ笑いしていた

ナズナちゃんだったが、


ふいに真剣な顔になって言った。




『私にとってのヒーローは、


……夢ちゃんと、歌ちゃん、なんだよ。』





戦いが始まる!






















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