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始まりの黄色の楽園と、ふわふわサメさんクッション。
黄色のクレヨンで全部、そうしたような。
黄色に包まれた、全部に、
りんごの赤。
風鈴の青。
はっぱの緑。
そよ風のきみどり。
オレンジのオレンジ。
色とりどりの中に、楽しそうな笑い声が響く。
遊びの楽園。
ボールプールや、ジャングルジム…
——
『うわぁん。やだやだ。』
楽園の中にひとりだけ、
泣いている小さな女の子。
『やだやだ。もっとあそびたい』
お母さんの足に抱きつき、泣いている。
それを見ていた、髪の毛のふわふわした女の子が
『これ。あげる』
差し出したのは、
ふわふわの大きなサメさんクッション。
『………』
『サメさん。かわいいよ。』
泣いていた女の子は、
サメさんを、
ぎゅっと抱きしめた。
『……かわいい』
『ね。』
さっきまで泣いていたのに、
もう笑顔になっている。
ふわふわの髪の女の子は、にこりと笑った。
『もう泣かないでいいからね』
———
お母さんに手をひかれて、
バイバイする女の子。
サラサラの髪は光に透けていた。
『ばいばい』
『ばいばい』
楽園が、また黄色に包まれて、
笑い声が響く中、
ふわふわの髪の、
宝石みたいに紫の瞳の女の子は
『みんなハッピーならいいな』
と思った。




