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ボッコちゃんさん。



ラジオが


「おやすみなさい」


を言ってから、ロボット的な、

限りなくボッコちゃんさんに似た、

それでも決してボッコちゃんさんでは無い


無機質な美人な女の子が


「おやすみなさい」


を言って。


夜にお酒を提供する的な店には、

しばらく音を発する者は、誰もいなかった。




毒のような夜の静かさ。






——




『ルンルンッス!』


ドアバーン!



「ルンルンね。」


『そーなんッスよ!』


「そうなのね。」


『そーなんッスよ!』


「そうなのね。」


『そーなんッスよ!』


「そうなのね。」


『ルンルンこー見えて大人ッス!』


「大人ね。」


『大人ッス!』


「大人ね。」


『ドリル、もーやめたッス!』


「ドリルもうやめたのね。」


『やめたッス!』


「やめたのね。」


『お酒だって飲めるッス!』


「お酒飲めるのね。」


『名前なんていうッスか?』


「ボッコちゃんさん。」


『かわいい名前ッスね!』


「かわいい名前なの。」


『としはいくつッスか?』


「まだ若いのよ」


『お酒飲むッスか?』


「お酒飲むわ。」


『みんな寝てるッスね?』


「みんな寝てるわ。」


『こんなとこで寝てたら風邪ひくッス!』


「風邪ひくわ。」


『風邪ひくッスかね?』


「風邪ひくわ。」


『ルンルン元気ッス!』


「元気ね。」


『ピカピカルンルーンッス!』


「ピカピカルンルンね。」


『みんな風邪ひくッスかね?』


「風邪ひくわ。」



『ピーピー!』


「ピーピーね。」


『あ、ちがうッスよ?

今のはルンルンが言ったんじゃなくてッスね。』


「ちがうのね。」


『ルンルンに搭載された毒検知センサーッス!』


「センサーなのね。」


『ピーピー!お酒から毒物が検出されました』


「毒が検出されたのね。」


『毒ッスか?』


「毒よ。」


『毒ッスか?』


「毒よ。」

 

『じゃあ、もしかして、みんな、

寝てるわけじゃなくて…ッスか?』





「毒よ。」







——その後


ルンルンは、搭載されていた

緊急救命装置を活用し、

店内にて倒れていた

中毒症状の患者を適切に処置。

病院へ救急搬送。

 


ルンルンの迅速かつ適切な行動により、

全員が命を救われた。






⭐︎


今作は、私の敬愛する星新一先生の名作『ボッコちゃん』へのオマージュとして執筆しました。

















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