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第1357話 やる気スイッチ
ごろごろとベッドで寝っ転がりながら、ぼうっとスイッチを眺める。
手帳ぐらいの大きさの板に、卵の黄身みたいな半球形のでっぱり。
これを押したら、やる気がぐんぐん漲ってくる。
大雑把な原理としては、ビリッと電気が流れて、脳に作用するのだとか。
明後日は期末テストだ。
勉強しないといけないのはわかってる。
同級生たちは放課後に居残って頑張っているし、お母さんは口やかましい。
ぐだぐだしながら考える。
やる気スイッチを押せば、解決する問題。
押しさえすれば、すぐにでも机に向かって、教科書とノートを開くだろう。
途中で遊ぶこともせず、勉強に集中するはず。
しかし、そんな自分を想像するだけでも怠い。
じゃまくさいのだ。
スイッチを押すためのやる気が、どうしても湧いてこない。




