第53話 悪いゾンビは蜂の巣に
どもー!江東海です!
こんにちは。栗原澪よ。
海:ひっっっっさびさ!
澪:作者、サボりまくってたわね
海:ホントだよ!ゴールデンウィークなんてとっくに終わってるよ!?
澪:まぁ時間とか、わりとどうでもいいと思うけどね。
海:問題はそこじゃないよ!
澪:言いたいことはわかるよ。
海:マジで殴り倒したい…
澪:止めてあげなよ。作者の耐久力、ガラスカバーより低いから。
海:ガラスカバーって…プレパラートに乗せるやつ?
澪:そう、それ。
海:脆いってレベルじゃない…
澪:まぁとりあえず…ね。
海:そうだね。
海&澪:それでは、本編をどうぞ!
前回のあらすじ
勢揃い!皆でゲームセンター再び!
さてさて、そんなこんなで新しいアミューズメントに来たんだけど…
「ふぁあぁ…この間行ったとこよりおっきい…!!」
「灯ちゃんホント可愛い」
「あっ…えっと、ごめんね…はしゃいじゃって…」
「いやいや、もっといいよ。可愛いから何も問題ないよ」
箱入り娘の親友こと、灯ちゃんが超はしゃいでる。もう…ね。可愛いしか言葉が出てこないんだ。
「まずはどうするよ?」
「せっかく来たんだし、皆で遊べるものがいいよね」
「なんでもいい」
男子は男子で何をするか相談し始めた。初めて来たみたいだし一通り周りたいだろうけど、ここは…
「皆で遊べるって言ったら、定番はアレだよね!」
相談中悪いとは思ってる。けど、前回やらなかったのもあるし、アレはやりたい。
私はとあるゲーム筐体を指差した。
「おっ!江東ちゃんナイスチョイス!」
「確かにそれは皆で出来るね」
「海ちゃん、あれは何?車の運転席みたいだけど…」
そう。私が示したのは有名なレースゲーム。
「あれはね、車を操作して競うレースゲームだよ!」
「レースゲーム…運転を体験できるのって凄いね!」
「うん…まぁ本物の車には程遠いんだけどね?」
そして、私は一通り灯ちゃんに操作とルールを説明した。その後、皆で席に座りゲームを始めた。
「しゃあ!今日こそはユウに勝つ!」
「僕も、負けないようにしないとね」
「やってみろ」
立花君は、どうやらこのゲームが強い様だ。私も負けてらんないな。そして、ゲームのことになるとちょっとだけテンションが高い。…ように見える。
「えと…お手柔らかに」
「灯ちゃん、大丈夫そう?」
「うん。なんとか出来ると思う」
「そっか!じゃあ皆準備いい?ゲームスタート!」
そうして、レースが開始された。結果はというと…一位立花君、二位私、三位青井君、四位灯ちゃん、五位賢也君になった。
「くっそぉ!負けたぁ!!」
「賢也、うるさいよ。まぁ正直、僕も江東さんに負けたのは悔しいけど」
「ふふん!これが私の実力ってもんよ!灯ちゃんも初見なのにビリじゃなくて良かったね!」
「うん…でもちょっと目が回りそう…」
「あれ?酔っちゃった?」
「かもしれない…でも大丈夫だよ」
前に格ゲーが出来たからゲームに耐性があるかと思ったけど、そんなことはないみたいだ。
「それにしても立花君、すっごく強いんだね」
「慣れだな」
「いや、やっぱ異常だわ!一位直撃のやつ全部回避しやがって!一発くらい食らえよ!」
「断る」
まぁ賢也君が言いたいこともわかる。終始一位をキープして、ゲームの中のキャラが後ろに目が付いてるんじゃないかってレベルで妨害を躱してた。
「くっそ…最後にミサイルさえ来なければ俺が三位だったのに…」
「あっ…ごめんね…それ灯がやったやつ」
「いいよ。全然大丈夫」
変り身はえぇ!気持ちはわかるけども。
「まぁ次いこうよ。ゲームはこれだけじゃないんだ」
「青井君の言う通り。引きずってたら男の価値が下がっちゃうよ」
「マジで!?はい!切り替えたー!次行こうぜ!次!」
「…馬鹿だ」
立花君の呟きに、きっと同意したのは私だけじゃないだろう。灯ちゃんも青井君も苦笑いしてるし。
「灯ちゃん、なんか気になるのある?」
「ん…と…あ、海ちゃん、あれは何?」
「どれどれ…あー…」
灯ちゃんが指差したのはガンシューティング。ゾンビがバンバン襲ってくるタイプの。
灯ちゃん…確か苦手だったような…
「どれどれ?あれは確か一昨日出たばっかのやつじゃん!」
「あぁ。確かにそうだな。俺もまだやってない」
「マジか!ならチャンスだ!次はアレで勝負しようぜ!」
「構わない」
あー…やる流れだ…
「海ちゃん、シューティングって何?」
「えっとね…」
私は一通りシューティングについて説明した。
「へぇ!面白そうだね!」
「ただね…灯ちゃん。アレはゾンビとかを撃つヤツなんだ…」
私がそう告げた瞬間、灯ちゃんの表情が固まった。顔を輝かせた状態だから非常に可愛くはあるんだけども。
「と、灯は…後ろで見てます…」
そう言って私の後ろに隠れておもいっきり服の裾を握り締めた。これはなんてご褒美だろう…
「ま、まぁ出来ても二対二みたいだから、丁度良かったんじゃないかな?」
「おっし!チームはどうする?」
「グーパーでいいんじゃない?」
「なんでもいい」
というわけでグーとパーで別れた結果、私のペアは立花君になった。
「よろしくね、立花君。期待してるよ!」
「あぁ。右は頼んだ」
「了解!」
おー…バレーの時はやる気出さなかったのに、ゲームだとこういう反応になるんだ…本当に好きなんだな…
「しゃあぁ!ユウと江東ちゃんを倒せるチャンスだ!ヨシ!気合入れてやんぞ!」
「そうだね。相手に不足なし。むしろ頑張らなきゃいいゲームにならないかもね」
青井君、賢也君ペアもやる気充分。
「皆、頑張って」
相変わらず私の服の裾を握りながら灯ちゃんが応援してくれた。
「灯ちゃんをここまで怯えさせる奴らは、私が蜂の巣にしてあげる!」
「うん…海ちゃん、頑張ってね」
「よぉし!じゃあスタート!」
そうしてゲームが開始された。対戦形式は、獲物を取り合うんじゃなくて、どっちが先にゴール出来るかのタイプだ。
「うりゃりゃりゃりゃあぁぁ!」
「賢也!無駄撃ちは良くないよ!」
「相手はユウだぞ!速度重視じゃなきゃダメだろ!下駄の拳法数うち当たるってな!」
青井君、賢也君ペアは賢也君が銃を乱射して次々にゾンビを撃ち抜き、どんどん進んでいく。
下手な鉄砲ね!下駄の拳法ってちょっと見たいけど!
私達はというと…
「きゃっ…!やっ…!」
「灯ちゃんを怖がらせるなぁぁぁ!!」
「江東ちゃん、こっわ!」
「………」
ゾンビが出てくる度に灯ちゃんが反応して可愛い…じゃなくて、立花君はゾンビが出てきた瞬間に無言で頭を確実に撃ち抜いていく。私は少し遅れて、数発撃って倒してた。
進み具合でいくと、ちょっと負けてるかな…灯ちゃんも後ろにいるし、
「立花君!ちょっと負けてるよ!?もう少し強引に行く!?」
「いや、江東のペースは問題ない。そのままでいい」
「わかった!」
私はバレーやバスケの件で、立花君をそれなりに信頼してる。大丈夫と言うならきっとなんかあるんだろう。
「へっへぇん!余裕ぶってられんのも今のうちだぞ!もう俺らはボスまで来たぜ!」
「えっ!?早い!」
「落ち着け。大丈夫だ」
「わかった。信じるよ!」
「……あぁ」
そうして、私達もようやくボスにたどり着く。
「やっときた!」
「遅かったな!俺らは後もう少…しまった!弾が!?」
「賢也!危ない!」
「くっ!やられたっ!ヨシ!あと一息だ!後は頼んだ!」
「わかった!けど…!」
どうやら向こうは賢也君がやられたらしい。そして、一人になったことで攻めが難しくなったようだ。
これなら…
私と立花君、特に立花君が怒涛の勢いでボスの急所を撃ち、体力をみるみる減らしていく。
「後一歩だ。撃ちまくれ」
「了解!せりゃあぁぁ!!!」
ボスが大技を出した後、硬直状態になり、私と立花君で畳み掛けた。
「やったぁ!倒したぁ!」
「……くっ!くっ!はぁ…なんとか終わった…けどタッチの差で負けたみたいだね」
「くっそ!後ちょっとだったのに!」
「賢也が最初から無駄撃ちするからだよ」
「立花君、これを予想してたの?」
「あぁ。賢也の弾数見ながら、予測を立てた」
えぇ…ゾンビ瞬殺しながらそんなことしてたの…?
私は立花君の能力に驚きつつ、さっきから私の足下で震えてる灯ちゃんを見た。
「灯ちゃん。終わったよ。私と立花君が勝ったよ」
「ほんと…?怖かったぁ…おめでとう…」
「ごちそうさまです」
私が声を掛けると、震えながら抱き付いてきた灯ちゃんを受け止めた。
これは勝利のご褒美としては充分過ぎるなぁ…
海&澪:第53話を読んで頂き、ありがとうございます!
海:立花君って、前からゲーム得意なの?
澪:知らない。中学違うから。
海:あ、そうだった。ごめん、ごめん。
澪:いいよ。それにしても、あんな無口なのと、賢也みたいなうるさいのと、青井が幼馴染ってのが驚くよ。
海:わかる!でも、みてると仲いいんだっておもうよ
澪:そうね。あの三人の距離感は羨ましいね。
海:男の友情!って感じ!さて、じゃあそろそろ
海&澪:次回もお付き合い頂ければ幸いです!




