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日々は楽しく色鮮やかに  作者: 明日葉 晴
球技って、人の安全に気を使うよね
48/61

第48話 最後の手段は直感に

こんにちは!江東海ですっ!

こ、こんにちは。伊集院明です…


海:名前くらい声張ろうよ。

明:しょうがないよ…俺最近出てないし…忘れてる人もいるよ…

海:あぁっ!ネガティブやめよっ!明るい話しよ明るい話!

明:明るい話…

海:そうだ!伊集院君って料理出来るんだよね?何が得意なの?

明:んー…特にないけど…あ、し、強いて言えばオムライスかな…?

海:なんで疑問系かは置いておいて…そうなんだー!私は料理出来ないからちょっと羨ましいよ!

明:そ、そう?でも俺も江東さんが羨ましいよ。か、カッコいいし…

海:ありがと!じゃ、そろそろ…


海&明:(ほ、)本編もどうぞ (!)

 前回のあらすじ

 会長の全力前回!逆転される…




 残り時間も後3分。だけど焦って勝てる相手でもない…


 私は一度深呼吸をして心を落ち着かせる。


「江東さん!頑張れ!」

「江東ちゃん!がんばー!」

「え、江東さん!頑張れ!」

「江東!勝て!」


 一度落ち着くと、今まで集中し過ぎて入って来なかった応援が聞こえてきた。


 青井君…賢也君…伊集院君に岩尾君も…


「海!気合い入れて!」

「海ー!勝ってお祝いするよー!」


 澪…陽子…


「海ちゃん…頑張って…勝って…」


 灯ちゃん…


 みんなが見てる。私を応援してくれてる。何より、灯ちゃんが見てる。


 約束…だもんね…


 勝たなきゃいけない、勝つしかない。他にも私を応援する声が沢山聞こえた。しばらく聞いていると…


「江東…力抜け」


 立花君!?


 私は来ないと言っていた立花君がいたことに驚き、思わず声のした方を向いた。見ると、灯ちゃん、澪、陽子の三人の隣で、青井君と賢也君と一緒にいた。


 来たんだ…


「江東、思う様に動け。多分それだけでいい」


 私が見た事に気付いたのか、立花君がそう言った。ように聞こえた。


 思うように…か…今までもそうだけど…


「そろそろ再開するかい?」


 私が考えを巡らせていると、会長が声を掛けてきた。我に帰り考えるのを一旦やめて、会長に向き合う。


「すいません。いいですよ」

「ふむ…」


 声を掛けてきたのは会長なのに一拍置いた。そしてチラリと立花君を見ると、何故かニヤリと笑った。


「始めないんですか?」

「あぁ、すまない。始めよう」


 そして、私の攻撃から始まる。会長からパスが渡される。


 ここは…後ろ…!


 そんなことを考え後ろに下がると、いつの間にか会長が目の前にいてボールを奪われた。


「なっ!」


 奪われたボールはシュートされ、得点も奪われる。


「ふふっ…杞憂かな…もう海君には点は入れさせないよ!」

「まだまだ…!」


 後ろもダメ、前もダメ…なら回り込むべき…?


 私は思考を巡らし、次の作戦を考える。


「違う、江東。そうじゃない」


 再度、立花君の声が聞こえた。


「お前はそれで動けなかっただろ」


 それで…それで?


 私はその時ようやく、立花君が言いたい事に気付いた。


 私…自分で自分の動きを…自分の好きな動きを出来てなかった…


 私は立花君の方をもう一度見て頷いた。そして、改めて会長を見る。


「もう、会長の番は終わりです」

「ほほう?この状況でそれを言うのかい?」

「えぇ。会長、改めて言いますけど、私は勝たなきゃいけないんで」

「なるほど。やはり海君は面白いね。それに彼も」


 会長がそう言って立花君を見て笑う。


「さて、再開しましょう」

「いいだろう」


 私と会長は立ち位置について向き合う。そして、会長がパスを出す。


 ………。


 ダァァァン!


「なんっ…!」


 ガシャン!パスン…


 私はパスを受け取った直後、ボールを地面に叩きつけ、大きく弾ませた後に空中で取り、シュートした。気付いたらそう動いてた。


「はやい…!」

「さて、次は会長からですよ」

「あ…あぁ」


 攻守交代。私と会長の立ち位置が入れ替り、私は会長にパスを出す。


 ……いくよ………


「くっ!」


 ガシャン!パスン…


 私は会長からボールを奪って即座にシュートした。


「なんて事だ…海君に初めて奪われてしまったね」

「言いましたよね?もう会長の番は終わりって」

「ふふっ…油断していたとは言わないよ。が、もう奪わせない」

「いえ、奪います。何度でも」


 再び会長から。私はパスを出した。


「これなら…!」

「遅いですよ」

「なぜっ!」


 私は会長が突っ込んで来たところをボールを奪ってシュートする。当然ゴール。というのはシュートしてからわかった。


「海君…完全にボクが見えているのかい?」

「いえ、見えてないです。ただ私は直感で動いてるだけです」

「はははっ!なるほど!直感か!この前もそうだったね!ならボクはそれを越えよう!」

「やってみて下さい。私はただ動くだけです」


 また会長から。私はパスを出す。


 ………!


 手が空を切る感触があった。しかし瞬時に私の体は動いた。


「っ!」

「しぃっ!」


 今度はボールを掴む感触があって引き寄せる。しかしそれもまた会長に奪い返された。


「終わらせないよっ!」

「まだっ!」


 気付いたら私はジャンプしてボールを掴んでいた。


「まさかっ!」

「これで終わりだぁぁぁ!」


 ガシャン!ガシャン!……パスン…


 私が空中で投げたボールは二度ゴールで大きく跳ね、そしてリングを通過した。


 ピィィィィィィッ!


 そして、試合終了の合図が体育館に鳴り響く。


「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」


 体育館中から大きな歓声と拍手が鳴り響いたのだった。

海&明:48話を読んで頂き、ありがとうございます (!)


海:伊集院君、応援に来てくれてありがとね!

明:ど、どういたしまして。久しぶりの登場は一瞬だったけどね…

海:だぁ!もう!暗くならない!

明:ごめん…

海:あぁもう!とにかくありがと!嬉しかったよ!それだけ!

明:う、うん。それじゃあ…


海&明:次回もお付き合い頂ければ幸いです(!)

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