第48話 最後の手段は直感に
こんにちは!江東海ですっ!
こ、こんにちは。伊集院明です…
海:名前くらい声張ろうよ。
明:しょうがないよ…俺最近出てないし…忘れてる人もいるよ…
海:あぁっ!ネガティブやめよっ!明るい話しよ明るい話!
明:明るい話…
海:そうだ!伊集院君って料理出来るんだよね?何が得意なの?
明:んー…特にないけど…あ、し、強いて言えばオムライスかな…?
海:なんで疑問系かは置いておいて…そうなんだー!私は料理出来ないからちょっと羨ましいよ!
明:そ、そう?でも俺も江東さんが羨ましいよ。か、カッコいいし…
海:ありがと!じゃ、そろそろ…
海&明:(ほ、)本編もどうぞ (!)
前回のあらすじ
会長の全力前回!逆転される…
残り時間も後3分。だけど焦って勝てる相手でもない…
私は一度深呼吸をして心を落ち着かせる。
「江東さん!頑張れ!」
「江東ちゃん!がんばー!」
「え、江東さん!頑張れ!」
「江東!勝て!」
一度落ち着くと、今まで集中し過ぎて入って来なかった応援が聞こえてきた。
青井君…賢也君…伊集院君に岩尾君も…
「海!気合い入れて!」
「海ー!勝ってお祝いするよー!」
澪…陽子…
「海ちゃん…頑張って…勝って…」
灯ちゃん…
みんなが見てる。私を応援してくれてる。何より、灯ちゃんが見てる。
約束…だもんね…
勝たなきゃいけない、勝つしかない。他にも私を応援する声が沢山聞こえた。しばらく聞いていると…
「江東…力抜け」
立花君!?
私は来ないと言っていた立花君がいたことに驚き、思わず声のした方を向いた。見ると、灯ちゃん、澪、陽子の三人の隣で、青井君と賢也君と一緒にいた。
来たんだ…
「江東、思う様に動け。多分それだけでいい」
私が見た事に気付いたのか、立花君がそう言った。ように聞こえた。
思うように…か…今までもそうだけど…
「そろそろ再開するかい?」
私が考えを巡らせていると、会長が声を掛けてきた。我に帰り考えるのを一旦やめて、会長に向き合う。
「すいません。いいですよ」
「ふむ…」
声を掛けてきたのは会長なのに一拍置いた。そしてチラリと立花君を見ると、何故かニヤリと笑った。
「始めないんですか?」
「あぁ、すまない。始めよう」
そして、私の攻撃から始まる。会長からパスが渡される。
ここは…後ろ…!
そんなことを考え後ろに下がると、いつの間にか会長が目の前にいてボールを奪われた。
「なっ!」
奪われたボールはシュートされ、得点も奪われる。
「ふふっ…杞憂かな…もう海君には点は入れさせないよ!」
「まだまだ…!」
後ろもダメ、前もダメ…なら回り込むべき…?
私は思考を巡らし、次の作戦を考える。
「違う、江東。そうじゃない」
再度、立花君の声が聞こえた。
「お前はそれで動けなかっただろ」
それで…それで?
私はその時ようやく、立花君が言いたい事に気付いた。
私…自分で自分の動きを…自分の好きな動きを出来てなかった…
私は立花君の方をもう一度見て頷いた。そして、改めて会長を見る。
「もう、会長の番は終わりです」
「ほほう?この状況でそれを言うのかい?」
「えぇ。会長、改めて言いますけど、私は勝たなきゃいけないんで」
「なるほど。やはり海君は面白いね。それに彼も」
会長がそう言って立花君を見て笑う。
「さて、再開しましょう」
「いいだろう」
私と会長は立ち位置について向き合う。そして、会長がパスを出す。
………。
ダァァァン!
「なんっ…!」
ガシャン!パスン…
私はパスを受け取った直後、ボールを地面に叩きつけ、大きく弾ませた後に空中で取り、シュートした。気付いたらそう動いてた。
「はやい…!」
「さて、次は会長からですよ」
「あ…あぁ」
攻守交代。私と会長の立ち位置が入れ替り、私は会長にパスを出す。
……いくよ………
「くっ!」
ガシャン!パスン…
私は会長からボールを奪って即座にシュートした。
「なんて事だ…海君に初めて奪われてしまったね」
「言いましたよね?もう会長の番は終わりって」
「ふふっ…油断していたとは言わないよ。が、もう奪わせない」
「いえ、奪います。何度でも」
再び会長から。私はパスを出した。
「これなら…!」
「遅いですよ」
「なぜっ!」
私は会長が突っ込んで来たところをボールを奪ってシュートする。当然ゴール。というのはシュートしてからわかった。
「海君…完全にボクが見えているのかい?」
「いえ、見えてないです。ただ私は直感で動いてるだけです」
「はははっ!なるほど!直感か!この前もそうだったね!ならボクはそれを越えよう!」
「やってみて下さい。私はただ動くだけです」
また会長から。私はパスを出す。
………!
手が空を切る感触があった。しかし瞬時に私の体は動いた。
「っ!」
「しぃっ!」
今度はボールを掴む感触があって引き寄せる。しかしそれもまた会長に奪い返された。
「終わらせないよっ!」
「まだっ!」
気付いたら私はジャンプしてボールを掴んでいた。
「まさかっ!」
「これで終わりだぁぁぁ!」
ガシャン!ガシャン!……パスン…
私が空中で投げたボールは二度ゴールで大きく跳ね、そしてリングを通過した。
ピィィィィィィッ!
そして、試合終了の合図が体育館に鳴り響く。
「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」
体育館中から大きな歓声と拍手が鳴り響いたのだった。
海&明:48話を読んで頂き、ありがとうございます (!)
海:伊集院君、応援に来てくれてありがとね!
明:ど、どういたしまして。久しぶりの登場は一瞬だったけどね…
海:だぁ!もう!暗くならない!
明:ごめん…
海:あぁもう!とにかくありがと!嬉しかったよ!それだけ!
明:う、うん。それじゃあ…
海&明:次回もお付き合い頂ければ幸いです(!)




