第49話 勝利の感謝を皆に
こんにちは!江東海です!
おう。岩尾麟太郎だ。
海:岩尾君、前から気になってたんだけど、どうやって鍛えたの?凄い筋肉だけど…
麟:ん?気付いたらこうなっていた。恐らく、力仕事ばかりやっていたからだろう。
海:バイト?高校からじゃないの?
麟:中学は知り合いの手伝いだな。
海:何やってたらそうなんの?
麟:大工、漁師、畑とか色々だな
海:ホントに肉体労働ばっかりだね…
麟:あぁ。お陰でいいトレーニングになった。
海:トレーニング感覚なんだね…まぁ本編いこうか。
麟:そうだな。
海&麟:本編をどうぞ!
前回のあらすじ
試合終了!会長との勝負に決着!
私と会長の戦いは終わった。この勝負は私の完全勝利という形で。
「ふふっ…ふははっ…あはははっ!いやいや!本当に負けてしまった!実に悔しいね!」
会長はそう言いながらも実に愉快という風に笑った。
「いえ、会長。まだ一勝一敗ですよ?」
私はそう言うと、笑ったまま私の方を向いた。
「いや?僕が一敗一分だろう?全く、勝ち逃げはさせないよ。次に機会があれば勝たせて貰うよ」
「ふふっ!そうですか。まぁ次も負けませんけどっ!」
私と会長はお互いに頷き合い、握手を交わした。
「それでは、球技大会最終種目、個人ランダム種目の優勝者は江東海。皆様、今一度大きな拍手をお願い致します」
副会長がそう宣言をした後、再び体育館は大きな拍手に包まれた。こうして、球技大会の全種目は終了したのだった。
私は更衣室で着替えてから教室に戻ると、灯ちゃん、陽子、澪の三人に加え、青井君、賢也君、立花君の幼馴染トリオがいた。立花君はいたというより、賢也君に確保されていた。
「海ちゃん!優勝おめでとぉ!!」
「ぐふぅ!あ、ありがとう灯ちゃん!ご馳走様です」
「ほんとにおめでとぉ!!」
私が教室に入って来たことを確認するなり、灯ちゃんは私に飛びついてきた。なんかいい匂いするし、幸せです。
「海、優勝おめでとう」
「おめでとー!いやぁ、最後までドキドキの展開だったよ!」
「澪と陽子も応援ありがと。私も最後は凄い緊張した」
続いて、澪と陽子のバスケ部ペア。この二人は初日のバスケで仲良くなってから、ずっと応援に来てくれた。今では灯ちゃんに次いでの仲の良い友達だ。
「江東さん優勝おめでとう。最後は本当に白熱したね」
「江東ちゃんおめっとー!!確かに最後はヤバかった。背に汗滲む戦いって感じだったぜ…」
「賢也、それを言うなら手に汗握るじゃないかな」
「ホント賢也君は馬鹿だねー。でもまぁ二人ともありがと」
青井君と賢也君も今日は応援に来てくれた。そして…
「立花君も、来てくれてありがとね。アドバイス、助かった」
「……良春と賢也が来いって煩かったからな。俺はなんもしてない」
そう言って立花君は顔を背けた。
「ったく!ユウは素直じゃねぇなぁ!!なんだかんだ言って普通に付いてきた癖に!」
「まあまあ、昨日来ないって言った手前、来づらかったんだよ」
「二人とも煩い」
そう言って二人を睨む立花君だったけど、青井君も賢也君も全く気にした様子はなかった。
「あはっ!まぁいいよ!なんであれ、皆応援ありがとね!」
私は改めて皆にお礼を言った。感謝してもしきれないほどに私は感動してる。
「海ちゃん!お祝いしよ!」
「お、流石灯!そうしよそうしよっ!」
「そうね。全種目制覇記念ね」
灯ちゃん、陽子、澪がいつも通り提案してきた。
「そうだな!行こうぜ!」
「なんで賢也が仕切ってのかな…けど、俺達もいいかな?」
「馬鹿はひっこんでろ」
「んだとぉ!?」
賢也君、青井君が同意した。立花君もなんだかんだ来るだろう。そう思えるくらいにはなんとなく分かる。
「あははっ!そうだね!皆で行こっかっ!」
「「「「おー!」」」」
そう言うわけで、私達はここ最近ですっかり通うようになったファミレスへと向かった。
ピロピロピロピロー
ワイワイとファミレスに入店した私達。どこか座れる席がないかと探していると…
「「あっ」」
なんと生徒会メンバーが六人全員いた。
「やぁやぁ!皆お揃いで!さぁとりあえずそこに座りなよ!」
そう言って、何故か副会長さんが隣のテーブルをくっ付けて準備していた。部長さんは店員さんと話している。恐らく私達がここに座ることを説明してるのだろう。準備が早い。
てか、二人とも無駄に有能さを発揮しないで?
「ほらほらそこに立っていると他の人の迷惑になるだろう?遠慮なく座ったらどうだい?」
最早私達に拒否権なんてなかった。ここは大人しく座ろう。
「じゃあ遠慮なく…」
「お邪魔します…」
私と灯ちゃんが先陣を切った。
「さぁさぁ、他の五人も」
「「「「「は、はい…」」」」」
他の皆もぞろぞろと座り始めた。十三人も座るとかなりの大所帯だ。正直目立っている。
「さて、初めての人もいるからとりあえず自己紹介と行こうか。ボクは柳詩音生徒会の会長をやっている。と言ってもボクは皆と面識があるから必要ないかな」
普通に自己紹介始めたよ…もうなんなんだろ…
「副会長の信濃秋広です。俺も皆様と面識はありますが一応」
「俺は高峰湊だ。そっちの二人とは初対面だな。よろしく!」
副会長さんは確かにバスケで澪と陽子、バレーで男子達と対面してる。部長さんはバスケ不参加だったから二人は知らない。
「俺は二年、生徒会書記の桜川楽。名乗るのは初めてだな。よろしく!」
ちょっと髪を立たせてる若干チャラめな人。二年なんだ。
「あーしは轟咲っす。二年で生徒会会計っすね。よろしくっすー!」
ギャルだー!めっちゃギャル!凄い気になってたけど癖つえー!
「僕は備前士道。二年の生徒会副会長だ。よろしくね」
青井君と岩尾君を足して二で割ったらこうなるかなって感じのイケメンだな。最後に一番まともなのがきた。
「以上がボクら生徒会の面々だ。次はそっちを頼むよ」
そう会長が促した。
「じゃあ私から。江東海です。一年です」
「同じく一年の河辺灯です」
「そして私の嫁です」
「海ちゃん…それは違うよ?」
否定されちゃった。
「えー…じゃあ俺で。俺は青井良春です。サッカー部です」
「そして俺の下僕です」
「部長?俺は下僕じゃないですよ?」
「怒んなって!えっちゃんに感化されただけだよ!」
悪のりが割と好きな部長さんが私を真似して茶々を入れた。青井君が呆れている。
「じゃあじゃあ次俺な!結城賢也だ!気軽に賢也って呼んでくれ!」
「賢也、先輩にはちゃんと敬語使おうよ…」
あぁ…青井君が部長さんと賢也君の二人相手で疲れてる…
賢也君の自己紹介が終わるとしばらく誰も何も言わなかった。すると空気を呼んだのか、陽子が立ち上がった。
「あぁ!アタシは中井陽子です!バスケ部の予定ですっ!」
「私は栗原澪です。陽子と同じくバスケ部の予定です」
「そしてアタシの…」
「そういうのはもういいよ」
「あうっ!」
陽子の次に澪が自己紹介をしたあと、陽子が私や部長さんのように茶々を入れようとした。しかし澪が陽子のおでこを軽く叩いて断ち切った。流石だ。
そして、立花君以外の自己紹介が終わり、視線が一斉に立花君に向けられた。
「はぁ…立花優…」
「そして俺の……いででででででっ!!ちょっ!やめっ!痛い痛い痛いっ!」
立花君の自己紹介?の後、賢也君が私以下略の真似しようとしたら、すかさず立花君が賢也君の顔を鷲掴みした。容赦ない。
「はっ!離せっ!顔が潰れるっ!」
「優、そろそろ話してあげなよ。女の子達が怯えるよ?」
「痛いっ!俺の心配はっ!?」
「はぁ…ほら」
「はぁぁっ!痛かった…リンゴみたいに潰されるとこだった…」
ようやく立花君が賢也君を解放し、一息着いたところで、各々注目を決めていくのだった。
海&麟:第49話を読んで頂き、ありがとう!
海:あ、そうだ。岩尾君、応援ありがとね!
麟:かまわん。お陰で面白いものも見れたしな。
海:楽しんでもらえたなら何より。
麟:バイトがあったから打ち上げには行けなかったがな。すまん。
海:いいよいいよ!応援来てくれただけでホントに嬉しいよ!ところで今は何のバイトしてるの?
麟:今は引っ越しとガソリンスタンド、それと前からやってた大工と、遊園地で着ぐるみだな。
海:ホント多いね…って着ぐるみ!?
麟:あぁ。背丈がちょうどいいそうだ。それに結構体力使うからいいトレーニングになる。
海:やっぱりトレーニング…そっか。まぁとりあえず、今回はここまでで!
海&麟:では次回もよろしく!




