第47話 試合の流れは交互に
こんにちは!江東海です!
…立花優。
海:ちょっと!立花君!ちゃんと喋って!
優:なんで俺が…
海:順番なんだからしょうがないでしょ!私は毎回だよ!?
優:それは本気で同情する。
海:まぁ楽しいからいいんだけどね。
優:……同情返せよ…
海:やだー。ありがたくもらうー。
優:はぁ…疲れる…
海:え?あ、ごめんね?
優:いや、いい。賢也よりマシだ。
海:あ、そう…?って!賢也君と比べられるのはなんかなー…
優:ふっ…
海:あっ!?えぇ!?今笑った!?
優:笑ってない。
海:嘘だ!笑ったよね?ね!?
優:笑ってない。それより本編。
海:えー…まぁいいや。
海&優:本編をどうぞ (!)
前回のあらすじ
出たしは好調!点取り合戦!
私と会長、一歩も譲らない。最早互いのシュート練習の如くボールをゴールに叩き込んでいる。その差は広がらず、埋まりもしない。点差二点を保ったまま動かない。
ここまで来ると会長が狙っているのは…
私は会長にボールを奪われない為に、全ての得点をボール受け取り直後にゴールに放っている。だけど会長の実力を考えればもっと私が押されてもおかしくはないはず。
点差を保って私に出し切らせた後に逆転する気だな…
会長の性格上、逆転勝ちによって完全勝利を狙うだろう。この考えは確信に近い。
まぁその考えも、丸ごと打ち破るのみ!
「やぁぁぁっ!」
「くっ!」
ゴール。残り時間は10分を切っていて、終わりも近い。その代わり、私も手数がもうなくなっていた。
「さぁ…会長の番です」
「そうだね。海君の手札はもうないみたいだし。そろそろ終わりにしようか」
「いえ、まだまだですよ?」
「そうかい?でもさっきのシュートは18分ほど前に見たよ?」
「…っ!それは…そう思わせる為のハッタリだと思いませんか?」
「ははっ!ボクを嘗めてもらっては困るね。そのくらいはわかるとも!」
やっぱり苦し紛れは通じないか…
未だに会長のボールは奪えず、シュートも防げてない。ついでに言えばまだ余裕がありそうだ。
「さぁ!再開しよう!」
「そう…ですね…」
良くも悪くもこの攻防が、流れを…勝敗を決めるかもしれない。今のところ、上下左右どこに振っても会長は消えてしまう。自分でもちょっとなに言ってるかわからないけど、それが現状だ。
でも…やるしかない…!
私は会長に運命のパスを出す。
会長は…正面!?
ボールを受け取ると同時に会長が私に突っ込んできた。そう思うや否や会長の姿が幻の様に消える。
幻…!ならっ…!
私は急速反転し、回りを見ずにゴールへ向かう。そして何も考えずに壁を蹴り、空中へ。
「見えたっ!」
「っ!」
空中から見下ろした時、丁度良く放たれたボールが視界に入る。私はそのボールを掴み、所有権を得てから反転。シュートを放つ。
ガシャン!
「しゃあぁ!」
この試合初の連続ゴール。
「まさかあんな出鱈目な方法で…」
「ふふんっ!どうですか?」
「あぁ…悔しいね…!それでいて面白い!こんなのは秋広君にいたぶられて以来だよっ!」
「会長。どさくさに紛れて俺を貶めないで下さい」
うん。なんだろう。余裕があるかわからないな。
会長は気分が高まっているのか、いや元々かもしれないけど、副会長を弄りつつ私を見据える。
「ふふふ…手加減はしていなかったけど、出し惜しみはしていた。だから今から出し惜しみもなしだよ!このまま流れを持っていけると思わない方がいいだろう!」
「ははっ…まっずいなー…」
「今更逃げるかい?」
「まさか。昂ってしょうがないんですよ」
「流石!さぁ再開しよう!」
私が点を取ったから再び会長の攻撃。私のパスを受け取ると、会長はバックステップをしてシュートの態勢になる。
シュートか!?いや幻…!?いや!シュート!
私が考えを巡らす中、会長がボールを放った。私はシュートを防ぐべく、反転して壁を蹴り、ボールを取りにかかる。
「間に合う…」
そして、私がゴール際でボールを取った…と思ったら手がボールをすり抜けた。
「なぁっ!?」
空振りに終わった私は地面に着地すると、振り替えってゴールを見る。すると、丁度ゴールする瞬間だった。私は慌てて会長を見た。
「ボールは手をすり抜けたあとにすぐゴールしたはず!なんで!?」
「どうだい?これは見たことないだろう?」
会長が消えたり手元でボールが消えたりは見てきたけど、放ったボールまで消えるのは防ぎようがない。
「さぁ、まだまだいかせてもらうよ!」
攻守交代で私の攻撃。会長からのパスを受け取った瞬間に会長へ突っ込む。そして急停止、急速回転をする。回転が半分ほどで後ろ向きにボールを投げようとした時。
「あれっ!?」
私はボールを持っていない事に気付いた。
「はははっ!わざわざボールを持ってきてくれるなんて優しいね!」
会長の声に振り向くと、会長は悠々とシュートを放っていた。当然ゴール。
「なんで!?今のはさっき思い付いたのに!」
「確かにいきなり回り始めたのには驚いてけどね。隙があったから頂いたよ」
「くっ…!」
確かに今出せる最高速度を出したはず…それを追えるのか…
だとしたら接近は危険だ。それに今の会長は正真正銘の全開。抜く手段がない以上遠距離シュートを打つしかなくなった。何より…
遂に逆転された…
状況は最悪。種もわからない。試合時間は残り時間3分となった。
海&優:47話を読んで頂きありがとうございます (!)
海:立花君って運動神経いいんだよね?
優:そんなことはない。
海:出来ないスポーツってある?
優:話を聞けよ…まぁ特にないな。
海:へー…やっぱり凄いんだね。青井君が推すのもわかる気がするよ。
優:ホントいらんこと教えやがって…
海:いいじゃんいいじゃん。背が高くて、かっこ良くて、運動出来て、頭は…いいの?
優:少なくとも賢也よりは出来るな。
海:それ、判断に困るね。
優:アイツはあの通り馬鹿だ。
海:そうじゃないんだけど…まぁいいや。そろそろ締めよっか。
優:あぁ。
海&優:次回もお付き合い頂ければ幸いです (!)




