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日々は楽しく色鮮やかに  作者: 明日葉 晴
球技って、人の安全に気を使うよね
46/61

第46話 出だしは好調に

こんにちは!江東海です!

おっす!結城賢也だ!


海:えっと…今回は馬鹿担当の賢也君です。

賢:俺は馬鹿じゃねぇよ!?

海:いや、そこは認めよ?

賢:嫌だ!せめてイケメン担当にしてくれ!

海:全然譲歩されてないから!それにイケメン担当は青井君がいるからダメ。

賢:じゃあスーパーイケメン担当。

海:その言い方がもう馬鹿っぽいよ…

賢:なんでだよ!?

海:まぁもう本編行こうよ。

賢:納得いかねー…


海&賢:それでは本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 個人最終種目決定!ケリつけてやるんだから!




 私と会長はバスケのコートで見合っていた。


「これでようやく白黒付きますね」

「同感だね。ボクも海君とはケリを付けたいと思っていたよ」


 会長は準備OKみたいだ。もちろん私も。


「では、最終種目のルールを言います。30分の時間制。得点差終了なし。コートは半面のみ。後は通常のバスケのルールに乗っ取ります」


 副会長さんがルールの説明を終える。まぁ要するに一つのゴールとボールを奪えばいいわけか。


 シンプルでいいね…


「では先攻後攻を…」

「それは海君が先攻でいいよ」


 へぇ…


「それは嘗めてると受け取っても?」

「いやいや、上級生としての譲歩だよ」

「わかりました。では甘えさせてもらいます」


 そうして私が先攻と決まった。会長が私にボールを渡す為に位置に付く。


「では…始めっ!」


 副会長さんが宣言すると同時に、会長は私に向かってボールを投げる。私はそのボールを受け取った瞬間…


「はぁぁぁぁっ!!」


 大きくバックステップしてゴールに向かってボールを投げた。


「はっ!」


 会長は私の行動を予想していたのか、大きくジャンプした。だけど…


 それは届かないよ。会長。


 会長の指先の少し上を通過し、ボールはゴールに向かう。


 ガシャン!パスン…


「しゃあぁ!」


 まずは先制点。


「ふふふっ…まさか読んでいたのに入れられるとはね」

「私の運動神経嘗めすぎですよ」

「そんなつもりはないよ。純粋な運動能力は海君の方が高いということだよ」

「諦めますか?」


 私はそんなつもりがないとわかりきった上で聞いた。


「わかっているだろう?一つ能力が劣っているなら別で補うだけだよ」

「それでこそ会長です」

「さぁ!ボクのターンだ!」

「それはアウトですよ!?」


 私は突っ込んだ後、ボールを受け取り、スタートポジションに。


「じゃあ、行きますよ?」

「いつでも」


 会長の言葉の後、一呼吸置いてボールをパスする。


 さぁ…どう来るっ?


 私は意気込んだ時、会長はボールを受け取り…


 うご…かない…?


「何をそんなに見つめているんだい?」


 会長の声が()()()()聞こえてきた。


「なっ!!」


 パスン


「さぁ、これで同点…いや、さっきの海君はスリーだから一点差かな?やれやれ、ボクがまだ負けているとは流石海君だ」


 コイツ…!


「そんなわかりやすい煽りには乗りませんよ。…更に点差開かせてやりますよ!」


 乗っちゃったー…


「あははっ!期待はしないよ!」


 さて、私の番か…


 会長が私にボールをパスする。


「せりゃぁぁ!」

「っ!?」


 私はもう一度大きくバックステップでボールを投げる。しかし今度は直接は狙わなかった。


 ダンッ!ガシャン!パスッ…


 ボールを大きくバウンドさせてのシュート。いつかやったやつの低空バージョンだ。


「あははっ!そう来るか!予想外だったよ!いや、一度見ていると言うのにねぇ!」

「四点差ですよ。どうしますか?」

「ふふふっ…全力を尽くす。それ以外ないね」


 今のところリードしてるけど、私の手の内が無くなるほど不利になる。何とかして会長の種を明かさないと…


 この勝負、私が会長の手の内を暴くことに懸かってる!


 私はこの勝負の本筋をそう思い、次は騙されないよう会長を見つめる。


「ふふっ…照れるね。早く投げてくれないかな」

「わかってます…よっ!」


 私はパスを出し、会長が受け取る直前に突っ込んだ。


 受け取ると同時なら…!


「むっ!?」

「はぁぁっ!」


 ボールを奪おうとした手が空を切った。


「ちいぃっ!」

「はははっ!甘い甘い!」


 パスン


 また二点。私と会長は二点差になった。


 スリー入れられないわけじゃないくせに…完全に遊んでるな…?


「ふむ…点差が開く一方だね。どうしようか?」

「微塵も思ってない台詞を堂々と言わないでください」

「ふふっ!いやいや、悪いね。楽しくてつい」

「その軽口、今に黙らせます!」

「リードしてるのに余裕がないのだね」

「会長相手に余裕かませませんよ」

「やはり海君は面白い。ボクは随分楽しいよ」


 さて…次は……


 今度の私はバックステップなしで上に高くボールを投げる。そして私はその場に留まった。


「…?…まさか…!?」


 会長は驚いた様子で見上げる。私はその隙を突いて会長を抜き去った。


「しまった…!」


 もう遅いよ、会長


 高く上げられたボールは天井でぶつかるとゴール付近に落ちてきた。


「そりゃぁぁぁ!」


 私は落ちてきたボールを空中で受け取り、ゴールに叩き込んだ。


 これで二点…四点差か…


「はははっ!まさか海君がフェイントを挟むとはね…」

「フェイントも大事だと目の前の人に教わりましたからね」

「そうか。ボクのせいか。ふふっ。すっかり騙されてしまったよ」

「まだ始まったばかりですよ?もっと悔しがらせてあげますよ」

「それは楽しみだね」


 そう、まだ始まったばかり。油断するのはまだ早い…

海&賢:46話を読んで頂き、ありがとうございます!


海:やっぱり会長強いねー。

賢:いや、開幕早々江東ちゃん何してんの?俺の知ってるバスケじゃなかったぞ?

海:え?普通にシュートしただけだよ?

賢:ぜってぇ普通じゃねぇから!

海:普通じゃないのは会長だよー。目の前から消えるんだよ?

賢:どっちもどっちだわ!二人とも“シンガイ”だわー…

海:それを言うなら人外…いや、それが心外だからね!?

賢:え?

海:え?

海&賢:………。


海&賢:じ、次回もお付き合い下さい!

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