第36話 最高戦力は快進撃に
こんにちは…伊集院 明です。
少し間をおいてからの投稿で一発目が俺ってどうなんですかね…
最近出番ないですし。
江東さんや青井君みたいに目立ってみたいですね。
それでは本編をどうぞ。
前回のあらすじ
バレー開幕!注目の的。
私達は戦った。準決勝までそりゃもうひたすら全力で。結果ね、何が起きたかっていうとね。
全試合無失点勝利。
このバレーの大会は二セット先取で終わる。すべて二セットを無失点だ。
正直、私達がここまで圧倒的だとは思わなかった。確かにクラスの最高戦力だけど、普通はここまで差が出るものじゃないと思う。
だけど、私達は色々はまり過ぎた。
学力を置き去りに運動神経が伸びた賢也君、一年生男子最強の岩尾君、万能系の完璧イケメン青井君、能力未知数の立花君、私、そして天使(灯ちゃん)。
このメンツで、ここまでの試合全てで、何が起きたかと言うと…
最初に私と岩尾君にビビる。次に男子なら灯ちゃんに、女子なら青井君と立花君に見とれる。最後に賢也君が自分が目立たないことにキレて大暴れする。
この流れで大体半分くらい点を取り、賢也君が落ち着いても面子の5人は運動神経が高い。出来上がった流れを変えられることもなく、そのまま勝利という流れになる。ちなみに、灯ちゃんへの見とれる効果は試合中ずっと継続するため、よっぽどのことがない限り灯ちゃんにボールがいくことがなかった。
まぁ、いっても私が全部フォローしたんだけどね。
そんな感じで勝ち進み、ついに決勝。
「いやー、私達まさに最強チームって感じ?」
「だぁよなー。ここまで無失点だし、超余裕って感じ?」
「ははは、確かにこの結果には驚きだね」
「少々手ごたえがなさすぎてつまらんがな」
「灯はなんにもしてないからぁ」
「灯ちゃんはいてくれるだけで私の力になってるよ!!」
「あはは。ありがと。海ちゃん」
「俺はもっと暇でよかったけどな」
そういえば立花君、何だかんだ普通に動いてくれてたな。やっぱりいい人だよね。
「そういやユウ、お前思ったより動いてたな」
「あぁ確かに。僕もそれは思った。本気じゃないのは相変わらずだけど」
本気ではなかったんだね。
「なんか知らんがこっちに来るからな。その分くらいはやるさ」
「へぇ。それでも昔は全然動かなかったのにな」
「まぁ…一応頼まれたからな」
「そういえば、昔から優は女の子には弱かったね」
「そんなことはない」
談笑しつつ次の対戦相手をみんなで確認しに行く。
「えーっと次の相手はっと…はい?」
そこに書かれていた対戦相手に私は思わずとぼけた声が出た。
「海ちゃんどうしたの?」
「いやー、それが次がね…」
「次の対戦相手がどうかしたのかい?」
「どったの?」
私の反応に灯ちゃん、青井君、賢也君が次々に疑問の問いかけをしてきた。
「次の対戦相手はねー」
「ボク達だよ」
あー面倒な人の声が聞こえた…
「はぁ…会長。こんにちは」
「あ、会長さんこんにちは。生徒会はまた出てるんですね」
「やあ。海君、灯君、こんにちは。そうだね。今回も生徒会での登録だね」
さっきまで近くにいなかったのに、相変わらず神出鬼没な人だ。
「うぉっ!いつの間に!誰!?」
「一体どこから…」
「気配がなかったぞ」
「ふわぁ…」
一名を除いて男子達の反応は同じだった。てか、立花君マイペースすぎない?
「ふふ、女の子達は慣れてしまったみたいで残念だけど、男の子達はなかなかいい反応をしてくれるじゃないか。最初からスルーされるのも初めてだね」
どうやら立花君の無反応もお気に召したようだ。メンタル強いな。
「えっと…生徒会長なんですか?」
「そうだよ。ボクが生徒会長の柳 詩音だ。君は青井 良春君だね。噂はかねがね聞いているよ」
「ご存知でしたか」
「あぁ、なにせ…」
「おい!柳!お前またどっかふらついてんじゃねぇぞ!」
ん?この声は…
「見つけたぞ、柳…ってえっちゃんに青井じゃん。何してんの」
野球の時のサッカー部の部長さんが現れた。副会長さんじゃないのは珍しい。てか、部長さんと会長さんは知り合いだったのか。
「こんにちは、部長さん。野球以来ですね」
「お疲れ様です。部長」
「おう!もしかして、次の対戦相手ってのはお前らなのか?」
「次の対戦相手って…部長さんは生徒会なんですか?」
「あぁ、言ってなかったな。改めて、生徒会庶務兼サッカー部現部長の高峰 湊だ。よろしくな」
あ、そういえば名前聞くのも初だ。
「生徒会と部長って兼ねられたんですね」
「普通はやらねぇけど、俺は器用だからな」
「ずっと同じクラスでね、彼に目をつけてボクが誘ったんだ」
「まぁそういうことだ」
「へー、そうだったんですね。青井君は知ってたの?」
「僕は一応ね。生徒会の用事で、部長が部活に遅れることもあったから」
「なるほど。で、部長さんの話を聞いていたから会長さんは青井君のことを知ってたんですね」
「残念だけど、それは違うね」
「あれ!?」
ドヤった私の立場は!?
「ふふふ。ボクは全学年の生徒の顔と名前は一通り覚えているんだよ。江東 海君、君もボクに名乗っていないだろう?」
んー…言われてみると?
「相変わらず気持ち悪い記憶能力だな」
「いやでもほら、私が言うのもアレですけど、私は有名じゃないですか」
「ふむ。なら証明しよう」
なにを?
「河辺 灯君」
「はいっ」
「立花 優君」
「んあ?」
「岩尾 麟太郎君」
「ふむ」
「で君は…誰だい?」
「ここでもかよ!?」
「はははっ!冗談さ。結城 賢也君」
「お、おぉ」
私のチームメンバー全員答えた…本当に覚えているのか…
「信じてもらえるかい?」
「えぇ、まぁ一応」
「ははは。それはよかった」
「こっちは全くよくありませんが」
あー…
「会長、なにをしているんですか?それと高峰、あなたは会長を連れ戻しに行ったのではないのですか?」
「うげっ!秋広」
「やあ、秋広君」
「やぁ、ではありませんよ。また下級生に迷惑をかけて」
「交流を深めていたんだよ」
「全く…申し訳ございません。またご迷惑をおかけしたようで」
「あー…いえ、今回は普通に話してただけですから、迷惑はかかってないです」
「そう言って頂けると幸いです」
あ、これあんまり信じてないやつだな。日頃の行いがでるなー
「秋広君、少しは後輩を信じたらどうなんだい?」
「俺が信じていないのは会長です。なんで俺が責められなければならないのですか。二人とも、行きますよ。では皆さん、次の試合を楽しみにしています」
そうして、副会長さんは会長と部長さんを引きずって行った。会長さんは引きずられながら手を振っていた。
もう副会長さんが生徒会長でいいんじゃないかな…
「と、とりあえず、生徒会が相手となると今まで通りとはいかないと思うから頑張っていこうか」
「そうだね。灯も見てた限りだとあの人達は強いもんね」
「僕も部長の強さは知ってるけど、会長と副会長の二人は単独で江東さんと渡り合って、バスケの試合は死闘の末引き分けになったと聞いているよ。油断はしない方がいいかもね」
なんだろう…話が盛られている気がする。
「ほぉ。江東と互角か。それは楽しみだ」
「へっへーん!今回はこの俺がいるからな!余裕余裕!」
「はぁ…面倒なのか」
約一名やる気はないけど、他は気合充分って感じだ。さぁ!やるぞ!
第36話を読んで頂き、ありがとうございました。
バレーでの快進撃は見れませんでしたが、きっと今までの競技みたいに大活躍だったんでしょうね。
会長の記憶力にもびっくりです。
俺みたいなのでも覚えているんでしょうか。
では、これからもお付き合いお願いします。




