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日々は楽しく色鮮やかに  作者: 明日葉 晴
球技って、人の安全に気を使うよね
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28/61

第28話 最後の戦いは全力に

んにちは!

明日葉 晴です!

ちょっと日にちが開きました。

まぁ最初に毎日投稿する気はないって言っておいて、毎日投稿してた方がおかしいんですけどね。

それでは、本編をどうぞ。

 前回のあらすじ

 青井君が勝てない。私がホームランで同点にする。





 私が同点にするも、その後の攻撃は続かず、五、六番で私達の攻撃は終わった。青井君は打ち取られた動揺からなのか、点は取られないものの、守備では打たれる場面が増えてきた。


お互いに点が取れないままゲームは進行する。


 そして、七回。部長さんを完全に見切った私は、再びホームランを打ち逆転した。しかし、私達の喜びもつかの間、その回の部長さんの攻撃でツーランホームランを許し、逆転されてしまった。


 なんとか、それ以上の得点はなかったけど、このタイミングでの逆転は痛い。そして、それ以上に青井君が心配た。


「青井君、ドンマイ!また私が逆転するから、落ち込まないで!」


 励ます為に明るく言って青井君を見たら、少しホッとしたような顔の様に見えた。


「青井君?」

「…っ!あ、あぁ江東さん。大丈夫。ここから逆転しよう」


 私に気付いたのか、一瞬慌てて、いつもの笑顔で言った。


 さっきの表情といい、なんかおかしい気がする。


「ねぇ、青井君…」

「なんだい?」

「……ううん。頑張ろう!」

「そうだね」


 感じた違和感を言葉に出来なくて誤魔化してしまった。


 八回の攻撃はどちらのチームも点を入れることが出来ず、ついに九回となった。


「みんな、ここで追い付かなければ負けだ。全力を尽くそう!」

「「「おう!」」」


 青井君の掛け声にみんなが応じる。みんなのやる気は充分だ。けれど、私は青井君に感じる違和感が拭えないでいた。

 考え事をしてる間に、二番がバッターボックスに向かう。


「ここまで、打撃でいいとこがなかったんだ。ここで一発打って、勝利の布石を作ってやるぜ!」


 勇み足で向かったはいいものの、ファールで何回か粘った後に、セカンドフライで討ち取られてしまった。

 次は青井君の打順だ。


「青井君!」


 バッターボックスに向かおうとしていた青井君を呼び止めた。違和感の正体はわからない。けれど、このまま行かせてはダメな気がする。


「どうしたんだい?」


 青井君はいつも通りだ。けど、やっぱりなんかすっきりしない。

 私は考えがまとまっていなかったけど、今の気持ちを正直に伝えることにした。


「青井君、なんて言ったらいいかわかんないけど、私は勝ちたい。そのためには青井君の力がどうしても必要なの。けど、責任とか背負わせたいわけじゃないの。だから、その、えっと、いつも通りでいいよ」


 青井君は私の言葉を聞いて少し悩んだ様だった。


「ごめん。わかんなかったよね。私も何が言いたいのかよくわかんない…」


 私を見て青井君は苦笑して、私の肩に手を置いた。


「いや、いいよ。わかった。それならじゃあ江東さん、後は任せたよ」


 そう言ってバッターボックスへ向かった。

 青井君の背中を見ていたけど、少しだけ、違和感が無くなっていた。


「出たなイケメン。また打ち取ってやるよ」

「いえ、次は負けませんよ。江東さんに繋がなきゃならないので」

「お!ちょっとはマシになったじゃん。そうこないとな!」


 お互いに構えあう。

 そして第一球目。


 カキン!


 初球を打ちレフトの前に、ヒットになった。


「ナイス青井君!じゃあ私、行ってくるよ!」


 ばたばたとバッターボックスに行った。


「えっちゃんか。二回もホームランを打たれたからな。三振にしてやるよ!」

「残念ながら、それは叶いません。もう一度、叩き込んであげますよ」


 そして、私は宣言通りにホームランを打った。これでまた逆転だ。

 その後、二人を打ち取られて、九回裏へ。


「江東さん。最終回、僕だときっと逆転を許してしまう。だから、頼めるかな」


 そう言って、青井君は私にボールを渡してきた。


「わかった。サクッと決めちゃうよ!」


 二人を三振で沈め、ツーアウト。そして、部長さんがバッターボックスに立つ。


「えっちゃん!立ち位置が逆になったな!俺もホームラン打って同点にさせて貰おうか!」

「させませんよ!前の二人みたいにサクッと決めさせてもらいます!」

「ははは!やっぱりえっちゃんは面白い子だね!」


 その後、部長さんと青井君がなんか喋ってる様だった。何を喋ってるんだろう。

 そして、ひとしきり話終えたのか、部長さんが構える。

 そして、第一球目。


 スパァァァン!


「うっお!はや!え?手加減とかないの?ここでホームラン打たせて、試合を盛り上げるってのは?」

「ありませんし、しません。勝たせてもらいます」

「なら、無理にでも打つまでだ!」


 第二球目。


 ブン!

 スパァァァン!


「打たせろよ!せめて触れさせろよ!」

「いやです」


 第三球目。


 キィン!


 ファール。かすらせてきた。ここまでかすらせることもさせなかったから、正直驚いた。


「なんだ。サービスしてくれんじゃん。その調子で頼むよ」

「今のも一応全力ですよ。当てられるとは思いませんでした」

「なるほど。今のが全力なのな」


 やられた。全力を測るための誘導だったのか。本当に油断ならない人だ。

 その後、ボールを投げ続けるけど、ファールで粘られる。だんだんタイミングもあってきて、前に飛ぶ様にもなってきた。


「そろそろ打たせてもらうよ!」

「それ何回目の言葉ですか」


 全力で投げ続けたから流石に疲れてきた。そして、部長さんはそれを狙ってるのだろう。私は変化球とか小技はできない。直球で勝つしかない。


 カキィン!


 ついにライト方向ギリギリのファール。


「おしいな!もう打たせてくれてもいいんじゃない?」

「絶対に嫌です。全力で勝たせてもらいます」

「強情だな!いいよ!かかってこい!」


 泣いても笑ってもこれで最後になるだろうな。なら、私にできることは一つ。 これが全力の…


 ブン!

 パスン…


「す、ストライク!バッターアウト!ゲームセット!」


 スローボール。全力の。


「やったぁぁぁぁぁ!」

「くっそぉ!やられた!」


 グランドから歓声が湧いた。


「やったね。江東さん」

「青井君!やったよ!」


 こうして、球技大会の野球は幕を閉じたのだった。

28話目を読んで頂き、ありがとうございます!

ようやく野球が終了しました。長かったですね。

サッカーは短くしたいな。とは思ってます。できますかね?

まぁそんな感じですが、これからもお付き合い頂ければ恐縮です。

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