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日々は楽しく色鮮やかに  作者: 明日葉 晴
球技って、人の安全に気を使うよね
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25/61

第25話 野球の決勝は波乱に

こんにちは!

明日葉 晴ですよ!

私は、圧倒的な力のある主人公も、逆になんの力もない主人公もどちらも好きです。

見事な力を使うのは見てて爽快ですし、逆に無力な人が策を巡らせるのは、どきどきします。

まぁ結局は見た目がかっこいい、かわいいのが一番なんですが。

では本編をどうぞ。

 前回のあらすじ

 初戦突破!力は絶対!




 初戦を突破した私達は二回戦も順調に勝利し、お昼を挟んで準決勝を勝利。決勝まで勝ち進んだ。


「さて、ここまでは初戦が一番苦戦したけど、決勝は多分そうもいなかいよねー」

「そうだね。ここまで勝ち上がったんだ。一筋縄ではいかないかもね」

「どうする?青井君達は一応、結構活躍したと思うんだけど。最初から私がピッチャーで行っていい?」

「いや、監督のことだから、江東さんに頼りきりなことで練習増量はあり得る」

「私が言うのもアレだけど、なかなかハードだね」

「全くもってね」


 私はここまでで二十点以上取ってる。これを今から全員が越えるのは無理がある。


「だから守備で活躍しようってことね」

「そう。合わせて、少しでも多くアピールしたいから、まず江東さんはバントだけにしてくれないかな?」

「そんな!私の灯ちゃんへのアピールは!?」


 私は絶望的な表情を浮かべた。


「ははは。もう充分じゃないかな」

「まだ足りない!もっとホームラン打つ!」

「うーん、そうだね…ホームラン以外でアピールするって言うのはどうかな?」


 青井君が興味深いことを言ってきた。聞こうじゃないか。


「例えば?」

「盗塁をするっていうのはどうかな。速さをアピール出来るよ。パワーだけじゃなくスピードもあるのはかっこいいからね。きっと河辺さんも喜ぶよ」

「それいいね!やる!バントに専念するよ!」

「「「手懐けた!」」」


 男子達を睨んだら、一斉に顔を背けられた。


「じゃあまぁ、決勝に挑もうか」

「「「「おー!」」」」


 整列。相手は三年生かな?

 青井君が知りあいなのか話している。


「知りあい?」

「そうだね。サッカー部の部長なんだ。他の人はサッカー部じゃないから知らないけどね」

「そうなんだ。なんて言ってたの?」

「遠慮せず、全力でこいって」

「なるほど。まぁ言われなくてもそうするけどね」

「その通りだね。さぁ、一番から頼むよ!」

「おう!任せろ!」


 意気揚々とバッターボックスに立つ。相手のピッチャーは部長さんみたいだ。第一球、投げた!


 カキン!


 ボールはサードに転がり、アウト。

 見た限りは球速は速くない。けどコースが絶妙だ。打って取らせるタイプなのかもしれない。

 二番も同じく、ゴロになりアウト。次は青井君だ。


「青井君、気を付けて!」

「行ってくるよ。江東さんには繋ぐから。後、ツーアウトだから普通に打っていいよ」

「わかった!」


 青井君は今まで通り、普段の様子を崩さずにバッターボックスに立つ。


「青井!お前今までアウトがないらしいな!俺がその記録破ってやるよ!」

「お手柔らかに!」


 そう言い合って両者睨み合う。第一球目、投げた!


 カン!


 惜しくもファールとなってしまった。でも、これでも驚くべきことだ。部長はアウトがないと言ったけど、実際にはストライク一つなかった。全部初球打ちか、敬遠されていたから。

 これは想像以上に厄介かもしれない。


「青井君!頑張って!」


 部長が二球目を投げた。またファール。追い込まれる形となってしまった。三球目もファール。状況は変わらない。

 そして、四球目。


 カン!


 鈍い音が鳴り響いた。駄目かと思ったけど、ショートとサードの間を抜け、ヒットに。何とか塁に出れた。


「私、行ってくるよ!」


 バッターボックスに立つ。


「お前が噂のホームラン生産機か!本当に見た目は普通の女子なのな!」


 私は無言でスルーした。


 誰だ。そんな噂流したの。


 私の無言に、部長さんは肩をすくめた。第一球目。甘い!そう思ってフルスイングした。そしたら、思わぬことが起こった。


 変化球!?


 カン!


 僅かに打ちどころがずれ、ボールは飛んでいった。

 ボールはセンターの後方へ。ツーベースヒットとなる。これにグランドが騒然となった。


「あの怪物が普通のヒットだと…」

「ホームラン記録がなくなった…」

「そんなことがあり得るのか…」


 私もびっくりだ。まさか変化球を使って来るとは。サッカー部じゃないの?

 部長さんがこっちを見てドヤ顔をした。


「お!流石のホームラン生産機も驚くか。俺はちょっと器用でね。この球技大会の為に変化球を練習したんだ」

「正直驚きました。野球部に入り直したらどうですか?」

「残念だけど、俺はサッカーの方が好きでね」

「そうですか。それは野球部が残念でしょうね」


 落ち着いて返答するも、私は動揺していた。

 このままじゃ精神的に負けだ。灯ちゃんとの約束をまた破ってしまうことになる。

 次は絶対に打つと心に決めた。

 そう考えてる間に、続く五番は三振し、決勝戦は波乱の展開で幕を開けた。

25話目を読んで頂き、ありがとうございました!

今回も決勝で海ちゃんが翻弄されました。ですが、サッカー部部長さんは運動能力で、圧倒的に強いわけじゃありません。

そんなに化け物を増やすつもりもありません。悪しからず。

あと、部長さんは球技大会中にあと一回、別の競技にも出て貰う予定です。

今後もよろしく頼みます。

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