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日々は楽しく色鮮やかに  作者: 明日葉 晴
球技って、人の安全に気を使うよね
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17/61

第17話 クラス対決は接戦に

明日葉です!晴です!

私は基本引きこもりたい人間なので、スポーツというものがあまり得意ではないです。

別に見ることもありません。

そんな人間がスポーツのシーンを書くのは非常に難しいと思います。

 前回のあらすじ

 バスケ部に勧誘される。初戦突破。




 私達は、続く二回戦、三回戦と順調に突破した。

 そして、四回戦。

「次の相手は…1-Aってアタシ達のクラスだね」

「ホントだ。メンバーは…賢也君達か」

「へぇ、賢也のチームも勝ち残ったんだ。これは強敵になるかもね」

「大丈夫だよー!アタシ達には海がいるからね!」

「そんなこと言っても、さっきの試合は海が徹底的にマークされて、上手く動けなくて何点か入れられたでしょ?そしたら、動けるのが私達だけなんだから厳しいよ」

「ふ、不甲斐なくてごめん」

「いやー、悪い」

「謝んなくていいよー。澪の言い方がきついだけだから」


 そんな感じで、雑談していたら。


「おっすー!次江東ちゃん達っしょ!?よろしく!」

「うわ、バカが来たよ」

「相変わらず、栗原ちゃんは辛辣だね」


 賢也君がバカなのは有名なのか。


「賢也君は順調に勝ってるんだね」

「まぁね!俺がいれば楽勝っしょ!まさに、()()()()ってやつ!?」

「だからバカだって言ってんのよ」

「賢也君だからねー」


 安定の賢也君だ。ボケに隙がない。


「バカって言うな!こっちには完璧な作戦があるんだぞ!」

「作戦って?」

「江東ちゃんにバスケ部二人、栗原ちゃんと中井ちゃんに一人ずつマーク付けて、俺が正面突破!」

「「意外と理に適ってる」」


 思わず、私と陽子がハモった。


「でもそれ、考えたのあんたじゃないでしょ」

「何故バレた!!」

「「賢也(君)が考えたんじゃないのか」」


 またハモった。

 けど、冷静に考えれば当たり前だ。賢也君の考える作戦なんて、全員突撃しかなさそう。


「俺もさー。全員で突っ込めばいいんじゃね?って言ったんだけどさー。みんなにダメって言われてさー」


 正解だった。バカは賢也君しかいないらしい。

 しかも、バスケ部が二人いるみたいだ。これは結構キツイんじゃないのか?


「まぁ誰が作戦考えたのであれ、厳しい戦いになりそうね」

「私もさすがにバスケ部二人にマークされると厳しいよ?」

「はっはっはっ!まぁそういう事だ!これは俺達の作戦勝ちだな!じゃあ、後でな!」


 そう言って去って行った。賢也君が行った方で、『賢也てめぇ、敵に作戦ばらしてんじゃねぇよ!』と、聞こえた。


まぁ作戦ばらしたらそりゃ怒られるよね。


 そんな訳で、試合の時間になった。


「結局こっちの作戦は特にないけど、まぁやるしかないかな」

「そうね。いや、今一つ思い付いたよ」

「え?澪、なんかあるの?」

「陽子、ちょっと耳かして」


 そう言って、陽子と澪がなんか話始めた。なんだろ。私には教えてくれないのかな?


「あ~。なるほどね!おっけー!ねぇ!ちょっと頼まれてくれない?」


 そう言って今度は陽子ちゃんが他の人を呼んで、話をしている。一体何が起きているんだろ?

 話終わったらその人はそのままどこかに行ってしまった。


「よし!仕込みは完璧だよ、澪!」

「OK。じゃあ、挑もうか」

「え?一体なんなの?」

「気にしなーい、気にしなーい」

「そ、海はそのまま試合に集中して」

「えぇ…」


 よくわからないまま試合開始。賢也君が言った通り、私にすぐさま二人のマークが付いた。

 さすがにバスケ部だけあって、なかなかマークが外れない。


「しゃあぁぁぁ!俺の()()()だぁぁ!」

「それを、言うなら、独壇場でしょ!くぅ!マーク外してよ!」

「海!無理せず、逆に二人抑えといて!バカは陽子と抑えるから!男子二人!せめて二人で誰か抑えて!」

「そんなこと言ってもー…」

「俺らは一瞬ももたないよー…」

「いいからやる!」

「「は、はい!」」

「澪、ちょっと怖いよ!アタシにもボール回して余裕作って!」

「そう言っても、コイツ結構マーク上手いし、バカも運動出来るから、余裕がない!」


 試合開始直後から激しい攻防が繰り広げられた。賢也君がばらした作戦は、それでも効果を発揮して、最初はなんとか拮抗してたものの、徐々に点差が開いてきた。


「も、もう無理ぃ…」

「動けない…」


 ついにこっちの男子二人が根をあげた。


「情けない!」

「澪!そんなこと言わない!」

「澪!陽子!このままじゃヤバイよ!」

「わはははー!このまま逃げ切ってやるぜ!」


 男子二人がへばったから、より自由になった賢也君が調子付き始めた。このままじゃホントに負ける!


「しょうがない、ちょっと早いけど…海!体力はどう!?」

「え!?私はあんまり動けてないから、まだ全然あるよ!?」


 いきなり何を聞いてんだろ。


「わかった!陽子!やるよ!合図出して!その後は、私達で二人ずつ、なんとしても抑えるよ!」

「おっけー!アタシも意地を見せるよー!」


 そう言って、陽子がギャラリーを向く。そして、思いっきり、息を吸い込んだ。何が起きるの?


「河辺さん!よろしく!」


 へ?


 灯ちゃんが大きく頷く。


「海ちゃん!負けないで!」


 灯ちゃんが大きな声で応援してくれた。そして、澪と陽子が何を打ち合わせたのか理解した。


 にくいことしてくれるね!だけど、理解してても、私はこの声援には応えなきゃ行けない!


「ありがとう!灯ちゃん!後は任せたよ!澪!陽子!」

「任せて!」

「やるよ!澪!」


 心強いなー。二人とも。


「ヤバイ!お前ら!なんとしてでも江東ちゃん止めろ!河辺ちゃんがからんだ江東ちゃんはマジでヤバイ!」


 賢也君が注意したけど、遅い。

 既になんとかボールを奪取した澪が、ボールをおかしな方向へ高く投げる。

 呆気に取られる相手チーム。その隙を付いて、私は走り出す。そして、壁を蹴って、空中のボールをキャッチ。そのまま…


「いっけぇぇぇぇ!!!」


 ボールをゴールへと投げる。


 ガコン!


 見事にゴール。


「しゃあ!」

「海!まだ気を抜かない!」

「わかってる!一気に逆転するよ!」

「この際、ビックリ技は全部スルーだね!」


 最早、私の動きに慣れた二人は驚かない。

 けど会場も相手チームも茫然としてる。


「マジかよ…」

「人の動きじゃねぇ…」

「お前ら!ぼさっとするな!まだ負けてねぇ!江東ちゃんを抑えるぞ!」


 賢也君は立ち直りが早かった。その後、次々と立ち直っていった。

 試合再開。


「賢也とバスケ部二人で江東さん抑えろ!俺とお前でボール回して、徹底的に逃げ回るぞ!」


 相手の作戦立案者らしき人が叫ぶ。


「させない!」

「海の道はアタシ達が作る!」

「お、俺だって!」

「へばってばっかいられない!」


 みんなが一丸となって相手チームを抑えようとしてくれる。

 陽子がボールを取った。


「海!パス!」


 また、天高くボールを投げる。が、今度は壁際じゃなくて、コートの中央当たりにいった。


 さて…あ、あれを使おう。


「お前ら!落下地点に集まれ!ボールを渡すな!」


 コートの中央にみんなが集まる。このままだと、対格で負ける。だから!


「伊集院君!背中借りるよ!」

「え!?なんで?うわっ!!」


 伊集院君の返答を待たずに、伊集院君を踏み台にして、ジャンプした。


「なっ!仲間を踏み台に!」

「悪魔か!」


 全くひどい言い様だ。


「知るか!勝てばいいんだぁぁぁ!」


 私も大概かもしれない。まぁいいや。


 また空中シュート。さっきはほぼ下に投げたけど、今度はほとんど横だから心配だったけど、問題なくシュートは入った。


「このまま追い抜くよ!」


 そして、みんなの必死のブロックと、灯ちゃんの応援によって、私はシュートを放ち続けた。

 残り一点差。


「次決めれば逆転!」

「でも残り時間ないよ!」

「次の攻防がラストだね」

「逃げ切ってやらぁ!」


 最後の攻防が始まった。

 相手はパスを回して必死に逃げる。私達はそれを必死に追った。

 そして、ついに…


「お、俺だって役に立ちたいんだぁ!」


 伊集院君の決死のダイブで相手のパスを断ち切った。

 ボールは誰もいないとこへ転がる。


「「海!」」

「「「賢也!」」」

「しまった!」


 私と、少し遅れて澪のマークを振り切った賢也君が走り出す。

 ボールに先に付いたのが私だった。そのまま、シュートを放つ!


「いけぇぇぇ!!」

「させるかぁぁぁ!!」


 賢也君がジャンプしてシュートを防ごうとする。

 しかし、あとわずかに届かなかった。

 ボールの行方は…


 ガコン!

 ピィィィィ!!


 ゴールに入ると同時にブザーがなる。

 私達の勝利だ!!


「やっっったぁぁぁ!」

「勝ったぁ!」

「やったね」

「や、やったぁ…」

「よくやった!」


 私達はなんとか勝つことができた。

 男子二人は座りこんで、私含めた三人は抱き合って勝利を祝った。

17話目を読んで頂き、ありがとうございます!

今回は少し長くなってしまいました。

海ちゃんの動きが段々アクロバティックに、そして人間離れしてきました。

元々運動神経がいいキャラにしようとはしてたんですが、さすがにやり過ぎた感はあります。

これからもお付きあい下さいます様、お願い致します。

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