第11話 放課後遊びは大勢に
こんにちは!
明日葉 晴です!
今回はいつもよりちょっとだけ長いと思います。
前回のあらすじ
青井君と賢也君の趣味は普通。灯ちゃん初のゲーセンへと向かう。
さっそく駅前のゲーセンにきた私達。よく考えたら、高校生の学校帰りのゲーセンって青春じゃない?私、授業初日にして青春謳歌してない?
っていうのは思い込みが過ぎるか。
「ふわぁ。これがゲームセンターなんですね!なんだか賑やかですね!」
箱入り娘こと灯ちゃんがはしゃいでいる。かわいい。この子はほんとにかわいい。
「はしゃぐ灯ちゃんかわいい」
「えっ?あっ!その…珍しくてつい…」
つい声にでてしまった。照れてる。かわいい。
いいんだよ。そのままはしゃいでても。私は灯ちゃんのその姿が見れてもう満足だよ。
「河辺ちゃん、今からはしゃいでたら体力もたないぜ?楽しいのはこれからなんだから!」
「そうだね。とりあえず何をしようか。河辺さんは気になるのある?」
「灯はなにがあるかよくわからないので…二人はいつもなにをしてるの?」
「俺ら?いつもはまず格ゲーかな?」
「格ゲー?」
またベタだなー
「格闘ゲームのことだよ。あそこにあるやつで、キャラクターを戦わせて遊ぶゲームだよ」
「じゃあそれを見せてもらってもいいかな?」
「おっし!じゃ、まず俺らでやって見せるか!ヨシ!準備はいいか?」
「僕はいつでも」
「ちょっと待って!私にもやらせてほしいな!」
二人が火花散らしてるところ悪いけど、待ったを掛けさせて貰った。私だって遊びたい。
「それなら僕は譲ってもいいけど、江東さん出来るの?」
「フフン。嘗めてもらっちゃ困るよ!これでもゲームは得意なんだから!」
「はっ!女子のゲーム得意ってのは当てんならねぇからな!いっちょもんでやりますか!」
というわけで私と賢也君の対戦となった。結果は。
『K.O.』
負けた。賢也君が。
「なんてこったぁぁぁ!」
「フフン!女子だからって嘗めてるからだよ!」
「海ちゃん、凄い!強いんだね!」
「でしょでしょ!?私強いでしょ!?」
「うん。正直、ここまで出来るとは思わなかった。河辺さんゲーム出来るんだね。次、河辺さんやってみる?僕が相手するよ?」
「うん!やってみたい!」
「じゃあ灯ちゃん教えてあげる!この棒でキャラ動かして、このボタンが攻撃、棒とボタンを組み合わせて技を出すんだよ!」
と、まぁ一通り教えてあげた。初めてでコンボとかコマンド技とか出来るとは思わないけど。
教え終わったら灯ちゃんと青井君の勝負が始まる。結果というと。
『K.O.perfect!』
灯ちゃんが圧勝した。何この子。本当に初めて?
青井君も賢也君も呆然としてる。
「やったぁ!勝ったよ!」
「と、灯ちゃん凄いねー。よくあんな技出せて、相手の攻撃もかわせたね」
「ん?教えて貰った通りにやっただけだよ?青井くんの使ってたキャラクターの技も、何使えるかわかってたから避けられたし」
そうだった。灯ちゃんは尋常じゃなく頭いいんだった。だから、コマンド技とかも一発で覚えて、全キャラ何が出来るか覚えたんだ。
ゲームはプログラム。キャラの使える技は一定で、プログラムとして動く限り、技の速度も当然一定。ならばタイミングさえわかれば避けることも、防ぐことも出来る。
ただし、全ての技を覚えているならばの話だけど。
「まさかここまで出来るようになるとは…私は、とんでもない子を目覚めさせてしまったのかもしれない」
「初めて格ゲーやった子に負けるとはね。正直、かなりショックだよ」
「やべー。あんな高難度な技初めてみたわ」
一人はしゃいでいる灯ちゃんをよそに、私達はただ呆然とした。
「ま、まぁ次、他のやつやらない?」
「そ、そうだな!次なにやろうか!」
「そうだね。そしたら次は…ってあれ?あれは優じゃないか?」
そう言った青井君の視線の先には一人の男子が。何か見覚えあるな。てか、周りがぬいぐるみだらけなんだけど。
「あ。マジじゃん。あいつ学校サボってなにしてんだ。おーい!ユウー!」
「ん?あぁ、賢也か、どうした?」
「どうした?じゃねーよ!学校サボりやがって!なにしてんだよ!」
「クレーンゲーム」
「見りゃわかるわ!なんで学校サボってゲーセン来てるか聞いてんだよ!」
「学校が面倒だったから」
「いや、来いよ!」
「賢也、諦めなよ。優はもともとこんななんだから…」
賢也君以外で青井君が諦めてしまう人だと!?知り合いみたいだけどいったい何者なんだろ?うちの制服だし。
「海ちゃん、この人は同じクラスの立花くんだよ」
あー、あの入学式に遅刻してた。言われて思いだしたよ。この気だるい雰囲気は確かにそうだ。今日はいなかった。
「相変わらずえげつねぇほど景品取ってんな。いつも気になってるけど取ったやつどうしてんの?」
「だいたいは売ったりあげたりしてる。景品が欲しいっていうより、ただゲームしたいだけだから」
「その考えはわっかんねぇなー」
「賢也のバカさも大概わかんないよ」
「なんだとぉ!?」
「まぁまぁ二人とも、それくらいにしといて。江東さんと河辺さんがついてこれてないから」
私と灯ちゃんが呆然としていると、青井君がフォローしてくれた。出来る男子は違うな。
「優、二人は江東 海さんと、河辺 灯さん。同じクラスの友人だ。仲良くしなよ」
「江東 海でーす。よろしく」
「河辺 灯です。よろしくね」
「あぁ、立花 優。よろしく」
近くで見るとかなり背が高いし。やる気なさそうなのが若干威圧的に見えるけど、多分悪い人じゃないんだろう。青井君の友達みたいだし。
「無愛想でいつも無気力だけど、悪い奴ではないんだ。賢也と同じで幼馴染なんだ。仲良くしてあげて欲しい」
「余計なお世話だ」
「私はいいよー」
「灯も友達が増えるのは嬉しい」
「…ったく。物好きだな。好きにしろ」
というわけで、私達のパーティーメンバーに立花君が加入しました。
11話目を読んで頂きありがとうございます!
節目の10話を越えてもまったく話が進まないってどうなんですかね。
まぁ気長にお付き合い頂けたら私の喜びになります。




