表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31歳中堅探索者、今日も潜る  作者: 上畑 優平
PR
25/26

第二十五話 東京第三ダンジョン 5

 十八階層での確認を終えた俺達は、そのまま地上へ戻った。

 管理棟へ入る。

 受付の奥では職員達が慌ただしく動いていた。

 岩崎は測定装置を返却する。

「十八階層、魔素濃度十七・九、ホブゴブリン一体確認、魔石は通常品質、他に特記事項なし」

 職員は端末へ入力する。

「これで調査は終わりか?」

 宮本は椅子へ腰掛ける。

「終わりですね、少なくとも追加調査は不要でしょう」

「一匹だけだしな」

「そうですね」

 岩崎は苦笑した。

「群れで出ていたら大問題でした」

「それならCランク認定だろう」

「ええ」

「今回は微妙なところです」

「十八階層限定、ホブゴブリン一体、十一階層から十七階層まではゴブリン主体」

「探索者庁が好きそうな案件だな」

「嫌味ですか?」

「褒めてる」

「嬉しくないですね」

 宮本は笑う。

「結局どうなるんだ?」

「第三ダンジョンは暫定Dランク、十八階層は注意区域、十一階層以降はDランク以上限定、そんな感じになると思います」

「面倒だ」

「役所ですから」

 見慣れた声だった。

 振り向く。

 高瀬が資料を抱えて立っていた。

「来てたのか」

「報告を聞きに来ました」

「どうでした?」

「ゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、最後にホブゴブリン、そんな感じだ」

「分かりやすいですね」

「探索者向きの報告だろ」

「探索者庁向きではありません」

「知ってる」

 高瀬は資料をめくる。

「これで第三ダンジョンの調査は終了です」

「佐伯さん、お疲れ様でした」

「ああ、だが、俺は確認しに行っただけだ」

「十分ですよ、ホブゴブリンを見つけたのは佐伯さんですから」

「運が良かっただけだ」

「探索者は運も実力ですよ」

「そういうことにしておく」

 手続きを終え、今日の探索は終わった。

 第三ダンジョンも落ち着いた。

 第五は相変わらず平和。

 第六は経過観察。

 当面はいつもの日常へ戻れそうだ。

 帰ったら明日の弁当を作ろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ