校門
そんな村越のことを考えながらあたしは、校門の前へとたどり着いたのであった。あともう少しで遅刻であるが、ギリギリ時間を守り切ったとも言える。あたしが踏み出そうとすると、門が急に閉まったのであった。
「え?」
思わず飛び退くと門は開いたのであった。どうやら門が悪意をもって、あたしの入るのを防ごうとしているみたいであった。どうして門がそんなことをしてくるのかはわからなかった。
ひょっとして、昨日スマホを延々見て寝ていなかったから、睡眠不足でこう言うことになったのかもしれない。あたしは踏み込むと今度は門も閉まった。そして、その時に通っていた佐野成治がグシャっと潰れて肉塊となった。
「ギャー」
とあたしが飛び退くと門が開いた。三人くらいの生徒がそこに行ったので、あたしが門に近づくと、今度は門は三人の生徒も肉塊にしたのだった。
「バッキャロー。閉めるんじゃねえ」
トラックの運ちゃんが2トントラックの窓を開けて怒鳴りつけた。門は少し怯んだようだった。それはそうだ。2トントラックのような大物を挟もうものなら、門も必ず傷つくはずだ。
「ドン」
トラックは真っ二つになって爆破炎上した。四つの肉塊も一緒に焼かれたのだった。その時、白いスポーツカーが近づこうとしていた。運転席に乗っていたのは校長である。サングラスをして銀色のスーツを着ている。
門は少し開くと、スポーツカーを挟んだのだった。校長は、ジャンプしてスポーツカーの前に着地する。それと同時にスポーツカーが爆破したので、校長も吹っ飛んだが、上手く受け身をとった。サングラスを外すと厳しい目をして門を睨む。
「門が意志を持って、人を殺しにかかるなんてことがあり得るのかっ」
村越先生がやってきた。
「ほほほほほほ。あり得ますね。この門には、死刑囚の霊が取り憑いてますね」
「そうか。じゃあ、どうしたら良いんだ」
「簡単です。裏門を使いましょう」
こうして事態は切り開かれたのであった。だが、どうして門に死刑囚の意志が取り憑いたのか。どうして村越先生がそのことを知っているのか、それが謎であった。あたしは、この騒動を前にして、うまく自分の遅刻が誤魔化せるのかと思ったら違っていた。遅刻した人間は、教員室に来いと言われてしまう。教員室に入ったら、生徒たちが鎖で繋がれていた。




