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安宿(やすやど)  作者: ウィリアム輝夫
ノート 1
32/70

詩葉雪花


 まあ、このサークルを通して私が会ってきた人たちが禄でもないというのは、当たり前であり、碌がない、報酬がないことをしているから、小説家になれていないのであり、だから、「小説愛好会」としているのではなかったか。しかし、そうとは言っても、後々考えてみると、あいつは実はすごい奴だったのではないか、という人はいて、詩葉雪花という人物がいて、彼はなかなかな端正整った顔立ちの青年であるが、Twitterで多くの人とバトルを繰り広げたり、大学行っていないのに大学論を延々と喋ったり、ある本の解説文を引き写して感想欄に書いたり、脳が足りないところもあったが、彼のひたすらに言っていた、「ドゥルーズがっ!ドゥルーズがっ!」という言葉がやけに心に残っていたので、私は、最近になって、「ああ!そういえば、詩葉雪花が、(これでしょうせつか、という意味のパロディらしい。(笑)。しかも、彼は名刺まで持っていた。なかなか、お茶目な人物である)その人物の名前言っていたなと、調べてみたら、カフカや、ヘンリー・ジェイムズについて、物凄いことを書いていたのである。これを知ってしまったら、文学とはどう言うものだ。ということを、誰にでも説明できてしまう概念なのだ。私は、ようやく五十くらいになって、それを発見したのであるが、このノートで、それを開陳しないといけないの?イヤン、バカン!っていう気持ちになっている。どうせ、感想欄で、私を嘲笑うようなコメントしかあんたら、書かないでしょ?だから、嫌なんだよねえ。ほら。もう。これ知っちゃったら、あんたらの人生、上がっちゃうよ。いいの?この答え以上の小説の書き方とか、創作論ってないんだよねえ。でも、そう言うのって、自分で探すのがいいわけで、やっぱり書かない方がいいか?つか、ごめんなさいっ。たんなる紙数稼ぎです。書きます。書きます(汗)でも、書いて感動したら、ちゃんと口コミで広めてくれよ。マジで、有料モノの知識なんだからさ。マジで、じゃあ。触りだけでも、書こうかな!一言で言うと、『逃走線』なんだよね!いやん!バカン!この言葉、初め、聞いてしっくりこないけど、マジで、今の世の中で重要概念なので、本気で覚えておいた方がい。伊藤整という作家が、作家のことを「逃亡奴隷」と書いたのであるが、まさにそれこそが答えだったのである。リゾーム(地下茎)とか、アジール(避難所)とか、そういう概念にも繋がってくる。(続く)

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