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五通目 母娘の語らい(ゆきは)
青い色を溶かした不思議なそれ
ぷるぷると震えて触れると沈む
透き通るその中へ針を刺す
二本目三本目とあるだけを
祖母の故郷は遥か遠い
海を越えた遠い異国
なにもかも違うこの国に住み
母を産み育てて私が生まれた
なんの意味があるのと母に聞く
針もたまには柔らかい物をねと
まるで針に意思があるかのよう
おかしな話だけれど嫌いじゃない
命あるもの全て海から来た
誰もがいつか水へと還る
ならばきっと繋がっている
旅立った祖母のところへと
私と母の思い出を便りにして
青き水の果てへと届けてくれる
--- 五通目の背景 ---
村の外れに住む母娘。母はカヤ、娘はサクラ。
十年ほど前に亡くなった祖母キリの行いを二人は語る。
その思い出話は、夜が更けても尽きることがない。




