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水茎はわらいなく  作者: いすみ 静江☆須能 雪羽(二名)
第一章 青の手紙
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五通目 母娘の語らい(ゆきは)

青い色を溶かした不思議なそれ

ぷるぷると震えて触れると沈む


透き通るその中へ針を刺す

二本目三本目とあるだけを


祖母の故郷は遥か遠い

海を越えた遠い異国


なにもかも違うこの国に住み

母を産み育てて私が生まれた


なんの意味があるのと母に聞く

針もたまには柔らかい物をねと


まるで針に意思があるかのよう

おかしな話だけれど嫌いじゃない


命あるもの全て海から来た

誰もがいつか水へと還る


ならばきっと繋がっている

旅立った祖母のところへと


私と母の思い出を便りにして

青き水の果てへと届けてくれる


--- 五通目の背景 ---

村の外れに住む母娘。母はカヤ、娘はサクラ。

十年ほど前に亡くなった祖母キリの行いを二人は語る。

その思い出話は、夜が更けても尽きることがない。

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