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水茎はわらいなく  作者: いすみ 静江☆須能 雪羽(二名)
第二章 雪の言伝
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十五ひらめ ホワイトアウト(こゆき)

姉ミーアは

雪うさぎを見たいと

母の裾を引く


同じ日生まれの

妹シーアは

じっと火守りをする


双子の姉妹で

随分と違うと

父は笑い飛ばす


母は

ミーアばかりが

ワガママになると


シーアが

可哀想だと

嘆く


父は

考え過ぎだと

一蹴する


雪うさぎを見に

町を出て行こうと

支度を始めた


母は

扉を開けたら

涼しい風のみ感じた


父と姉妹の背を

気を付けてと

送り出す


郊外の

平原に出ると

まるで別世界だ


かん高い声で

はしゃぎ回る

ミーア


父の影に入り

ゆっくり歩む

シーア


誰よりも先に

雪うさぎと会いたい

ミーア


走る

走る

転ぶ


父は

慌てて

引き上げた


二人は

風に声を混ぜて

笑った


そして

一風で

景色が変わった


父は焦る

これが

ホワイトアウトだ


後ろに一人いる

もう一人が

白くなった


雪と同化して

白い妖精に

食われてしまった


ミーア

ミーアと

叫ぶ父


私がミーア

そう大人しく

語ったのは


父の裾を引く

雪うさぎを

求めた少女


その名は

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