きっと、また
———あれから、一ヶ月マミゾウさんと過ごした。
マミゾウさんは案外優しくて、面倒見のいい人だった。口調が古めかしいおじいちゃんなのはきっと大昔から生きているからだろう。でも、そこを抜けばただの可愛い少女。寝顔が特に良い。
マミゾウ「のう、典明」
「はい」
マミゾウ「河童から聞いた噂じゃがな、地霊殿の奴らと博麗の巫女が人探しをしておるようでの。そのヤツの特徴は、黒髪、平均身長、細身。と何ともまあ本人をバカにするような特徴でのぉ」
「…それが僕かもしれないと」
マミゾウ「まあ待て、話は終わっとらん。話によると、必死に探しておるようでの、なにしろ博麗の巫女は涙目で捜索を願うほどじゃったそうじゃ。そしてもう一つ。探している人間の名は足利典明と言うらしい」
「……」
マミゾウ「儂はお主を突き出すつもりはない。お主がここに居たいならここに居ろ、世話はしてやる。お主が見つかりに行くなら、儂は止めん」
「なら、そんな悲しそうな顔しないでください…」
マミゾウ「っ⁈…いつの間に………だって……久しぶりに人間と関わったのだからの。寂しんじゃよ。せっかくここまで仲良くなれたのに。のう…典明や。お主はきっとアイツらに必要とされておる」
「そうですね」
マミゾウ「わかっておるなら何故——」
「あの時死のうとしたのか。さとりさんの、あの表情がこびりついて居たんですよ。化け物を見るような怯えたあの目、あの顔」
マミゾウ「…そうか。」
「それに僕だって寂しいです。せっかくマミゾウさんと仲良くなれたんですから」そう言って僕はマミゾウの手を握ってあげる。柔らかくて暖かかった
マミゾウ「っ……そんなことするでない。泣いてしまうじゃろ……それにもっと離したくなくなるではないか…」
「会いに来ます」
マミゾウ「へ…?」
「僕があっち戻っても絶対マミゾウに会いに行きますから…」
マミゾウ「…ふん…ばかもんが。ほら、行った行った。たまには帰ってくるんじゃよ…讃岐うどん作って待っておるから」
「っ…はい。絶対」そう約束して、僕は霊夢に自ら捕まりに行くのだった———




