再び
僕は今、霊夢たちの元に向かっている
——霊夢視点——
霊夢「……はぁ…」
私、博麗霊夢は、深い後悔により重い溜息を吐く。私はあの時、本気で怖かった。典明が人が変わったように敵をタコ殴りにした。それだけじゃない。典明は拳だけで敵を原型がないほどに嬲って殺した。とても怖かった。博麗の巫女の私ですら怖かったのだから、さとりはもっと怖がっていた。
霊夢「…はぁ」
あの時、本気で典明を怖がる行動を取っていなかったら、典明は行方不明になっていなかった。典明は、さとりと私が傷つけられた怒りで暴走しただけ。私たちを守ろうとしただけ。なのに、拒絶してしまったのは私たちの方。いまだに、典明が発見されたという報告はない。魔理沙も頑張って探してるみたいだけど、きっと見つからない。当たり前だ、あんなことをしてしまったのだから。
——さとり視点——
さとり「………」
こいし「おねーちゃん…大丈夫?」
さとり「ええ、大丈夫よ…」
私はあの時、典明くんに恐怖を向けてしまった。それが間違いだった。典明くんは消えてしまった。死んでるのか生きてるのかすらわからない。霊夢に捜索を頼んだけど、今でもいい報告は返ってきていない。
…私のせいで
——ナズーリン視点——
私は、霊夢のお願いで、必死に典明を探している。何度かロッドが反応を示したが、一向に見つからない。
ナズーリン「……どうしたら…」
私の『探し物を探し当てる程度の能力』を使っても、全然見つからない。振り子も、ネズミ達も、出せるすべての全力を掛けて私は再び典明を探す
——典明視点に戻る——
暫く歩いていると、ナズを見つけた。焦った顔をしていた。きっと僕を探しているのだろう
「やあ」
ナズーリン「っ!」
ナズが抱きついてきた
ナズーリン「やっと見つけた……やっと…」
「行こっか。霊夢のところに」
ナズーリン「…うん」
そうして僕らは博麗神社へ向かうのだった




