【超能力先輩と大根役者】
それは、数日前のドッキリ中の出来事……
愛「ちよちゃん? どうして、万のスマホ持ってるのかな~?」
ち「あ、いや、コレは違くて……」
万「な、何をしてるの?」棒読み
ち「…………鏡柳先輩、また騙しましたね?」
愛「え」
ち「先輩のLINEに送られてきた意味深なメッセージ、鏡柳先輩が送ってきてる奴ですよね? 万先輩のわざとらしい演技で気付きましたよ!!」
愛「もー!! せっかく面白いことになると思ったのに。万のせいだよー!!」
万「俺、こういうの苦手だからやめようって言ったじゃーん」
ち「おはでーす」
愛「はろはろ~。って、なんで大根持ってるの?」
時「どうしたんすか? 先輩までイカレキャラにイメチェンすか?」
ち「鏡柳先輩と万先輩、私が前にされたドッキリ覚えてますか?」
愛「えーと、LINEのドッキリ?」
万「変なメッセージが送られてくるって奴だよね」
ち「その時に私思ったんですよ。先輩って演技下手だなぁって」
時「……大根役者ってことっすか」
愛「だから大根持ってるんだ。とはならないよ!! 全然普通に意味わかんない」
万「全然普通に? 全然なのか普通なのか」
愛「全然でもあり普通でもあるってことでしょ」
万「???」
ち「しぐれんが言うように先輩は大根役者なわけです」
時「がっつり広がってるっすね。しぐれん呼び」
ち「いつもなら、大根役者が意味わかんなくてキレる所ですが……」
愛「言葉にイチャモンつけてキレる方が意味わかんないよ」
万「大根役者というのは……
ち「あ、その辺のことは調べたので分かってます。大丈夫です」
時「先輩落ち込んじゃったじゃないっすか」
ち「演技よわよわの先輩には、練習をしてもらおうと思います」
万「なんでぇ!? ここ超能力研究会であって演劇部ではないんですけど?」
愛「そもそも演技なら、小桜ちゃんより友田ちゃんの方が良いでしょ」
ち「いえ、私以外の女になにかを教わるなんて嫌です」
時「え、うちの学校、女の先生いっぱいいますけど?」
ち「いやいや、先生とかお仕事の先輩とか上司とかは別ですよ!?」
愛「万の彼女、結構面倒臭いね」
万「え、普通じゃない? 自分以外の人に教えてもらってるのって、嫌じゃない?」
時「分かんねぇ~」
ち「とにかく先輩には、大根役者から河豚役者ぐらいにはなってもらいます」
愛「なんでフグ? せめて野菜ではあれよ」
ち「最終目標は毒キノコ役者なので」
愛「それ誉め言葉? キノコ役者でも侮辱に聞こえるのに、毒を付与する意味はあるの?」
万「なるほど、必ず中る役者ってことだね!!」
時「中る……。当たる……? あたる!!」
愛「しぐれんが難しいなぞなぞを解いた時みたいな顔してる」
ち「いいですか先輩、大事なのは、その人の気持ちになることです!!」
万「なるほど、超能力を使って、役の人生を追体験すればいいんだね!!」
ち「それじゃ全然ダメです!!」頬バシーン
時「えぇ!! 先輩、思いきりビンタされましたよね? 大丈夫っすか」
愛「なぜそれを名案みたいな顔で発表できたの?」
時「ビンタされてるの見てツッコミが出来るんすね!?」
万「スイマセン師匠!! 俺、頑張りますから、もっと演技を教えてください!!」
ち「この道はつらいぞ。私の技術を盗め」
時「2人とも何キャラ? 先輩、演技100点じゃねぇか!!」
時「まって、俺ってツッコミなのか!?」




